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「依る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

依るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の※のように覚えていた。 又 わたしは不幸にも知っている。時には※に依る外は語られぬ真実もあることを。 諸君 諸君は青年の芸術の為に堕落....
婦系図」より 著者:泉鏡花
因ってなおようない、気長に養生さっしゃるが何より薬じゃ。なあ、主、気の持ちように依るぞいの。」 と婆さんは渠を慰めるような、自分も勢の無いような事を云う。 ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
接に飜訳され易いからである。感覚の中でも、実生活に縁の近い触覚若しくは味覚などに依るよりも、非功利的な機能を多量に有する視覚聴覚の如きに依ろうとする。それらの感....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
た変化は、みな重病と最近に体験した種々の感動の跡だと思われていた。ところが、死に依るところの肉体の破壊作用が単に奇蹟的に停止されたというだけのことで、その作用の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
送ってあげる。それから先きは汝一人で行くのじゃ。何も修行の為めである。あまり俺に依る気になっては面白うない……。』 そう言われた時に、私は何やら少し心細く感じ....
活動写真」より 著者:淡島寒月
ついても一考をわずらわしたいものである。しかしこういう事は、趣味性の発達|如何に依ることであるから、茲暫くは西洋物のようになる事はむずかしいであろう。 近頃フ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
れても格別大して苦にもしなかった。彼はそう思った。人間の世の中は大抵もとから時に依ると、抓み込まれたり抓み出されたりすることもある。時に依ると紙の上に丸を書かな....
些細な事件」より 著者:井上紅梅
ないが、たった一つこの小さな事件だけは、いつもいつもわたしの眼の前に浮んで、時に依るとかえっていっそう明かになり、わたしをして慚愧《ざんき》せしめ、わたしをして....
端午節」より 著者:井上紅梅
で彼はこの種の人物を見るのもいやだし、また見たいとも思っていない。この気癖が時に依ると、自分ながらも一人離れて偉く見えるが、同時に実は本領がないのじゃないかと疑....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
の時の中国人の反抗は亡国などのためではない、ただ辮子《べんつ》を強いられたために依るのだ。 頑民《がんみん》は殺し尽すべし、遺老は寿命が来れば死ぬ。辮子はもは....
彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
四、論争に勇なる事。 五、作品の雕琢に熱心なる事。遅筆なるは推敲の屡なるに依るなり。 六、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ駄目だよ」....
鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
して水の中に游泳している。エロシンコ君は暇さえあると、彼等を訪問していたが、時に依ると子供等が 「エロシンコ先生、彼等に足が生えましたよ」と告げると、彼は非常に....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
の遊技を閑却して居るは如何なる訳であろうか、余りに複雑で余りに理想が高過ぎるにも依るであろうけれど、今日上流社会の最も通弊とする所は、才智の欠乏にあらず学問の欠....
北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
ようなものは持っていない。自分が放慢なためにそんなことを考えて見たこともないのに依るかも知れないが、一つは十二年も北海道で過しながら、碌々旅行もせず、そこの生活....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なり、永久平和の第一歩となる事と信ぜられる。 この研究は主として西洋近世戦史に依る。 第二篇に於て述べたように私の軍事学の研究範囲は極めて狭く、フリードリヒ....