価格[語句情報] » 価格

「価格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

価格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
えてみると、それはもちろん私の父の勤労や投入資金の利子やが計上された結果として、価格の高まったことになったには違いありませんが、そればかりが唯一の原因と考えるの....
特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
の特許の実物が、いま申しましたような働きをするに充分だと認めれば、特許の買い取り価格をそうですねえ、まず二百万円までは出します」 「二百万円、あの『多腕人間方式....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
して元に恢復せぬのが常である。乳量が恢復せないで、妊孕の期を失えば、乳牛も乳牛の価格を保てないのである。損害の程度がやや考量されて来ると、天災に反抗し奮闘したの....
親子」より 著者:有島武郎
いのほか安いものですよ」 父は例の手帳を取り出して、最近売買の行なわれた地所の価格を披露しにかかると、矢部はその言葉を奪うようにだいたいの相場を自分のほうから....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ることばかり。 四月十一日 ◯預金封鎖、支払制限令、それから財産申告。再び物価価格統制にて物はかくれ、五百円の新円生活にては両面から苦しくなった。そこへ加えて....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
並の金魚はたいしたこともありますまいが、改良してどしどし新種を作れば、いくらでも価格は飛躍します。それに近頃では外国人がだいぶ需要して来ました。わが国では金魚飼....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
、それをテーブルの上の壁にはりつけて行った。 活版刷りだ。「酒保売品品目および価格」と大きな活字で刷って、その下に「消耗品」と「食品」との二項を設けて、いろい....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
去いたしまするが、しかし御前、お焼き捨てになりまするなら、どうか天門堂へ適当なる価格をもって御払い下げ願わしゅう存じます、はい。勉強いたして頂戴いたしまする」 ....
かの女の朝」より 著者:岡本かの子
。だが、直ぐ気が変って眼の前の売地の札の前に立ちどまって自分の僅かな貯金と較べて価格を考えても見たりする。 かの女は今、自分の住宅の為にさして新らしい欲望を持....
歯車」より 著者:芥川竜之介
に放火の嫌疑を蒙っていた。それもまた実際仕かたはなかった。彼は家の焼ける前に家の価格に二倍する火災保険に加入していた。しかも偽証罪を犯した為に執行猶予中の体にな....
読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
己の欲する時に自己の欲する書物を各個に自由に選択することができる。携帯に便にして価格の低きを最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選最も力を尽くし....
発明小僧」より 著者:海野十三
鼠を入れ置きて猫を後より入れたるときは、本器は故障を生ずる虞あるなり。 (本器の価格七十五銭。猫一匹五銭、鼠十六銭也。) 新案|水汲器 本発明品は、水汲器と....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
銭は銅質善良なるを以てその実価の高きにかかわらず、政府より売出すにはやはり法定の価格に由るの外なくしてみすみす大損を招かざるを得ざるより、その処置につき勘考中、....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
す」 と執事が大きな声を張り上げた。 入札せよと云われても素人ばかりなので、価格がわからない、金額の書きようがないという人が多かった。それでも大騒ぎしてどう....
心霊の抱く金塊」より 著者:大倉燁子
く蒸し暑い晩だ。 「金塊はたしかにあった。この眼で見てきたのだから間違いはない、価格はまず五億万円ほどだ」 と云って、口を真一文字にきゅッと結び、皆を見廻した....