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係り
「係り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
係りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
大学教授の収入が、やはりその位であった。 一八五三年には、ファラデーは妙な事に
係り合って、狐狗狸の研究をし、七月二日の雑誌アセニウムにその結果を公にした。 ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
運動の原動力と、その運動を調節する意志とを有する、魂があるもの。それは何ものにも
係りを持たない。その足と大地との間には何のつながりも無い。地上にうごめく生命の一....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ら雨を賜わることのようでございます。つまり自然界の仕事は幾段にも奥があり、いかに
係りの竜神さんでも、御自分の力のみで勝手に雨を降らしたり、風を起したりはできない....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ね、よしんばですね、同類が居た処で、疾の前、どこかへ、すっ飛んでいるんですから手
係りはありやしません。そうでなくって、一人も乗客が散らずに居りゃ、私達だって関合....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
を振るかとみるまに両膝を折って体をかがめるとひとしく横にころがってしまう。消毒の
係りはただちに疵口をふさぎ、そのほか口鼻|肛門等いっさい体液の漏泄を防ぐ手数をと....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
っとした他人の言葉尻でも、決して空には聞き流しませんでした。同志の人達は、彼とは
係りなしに話しているのに、彼が横合からその言葉尻を捕えて腑に落ちるまで問い訊さね....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
とばをどなった。 「砲員の全部は、宇宙線レンズのあるところへ集まれ。宇宙線レンズ
係りは、すぐ使えるようにいそいでレンズを艇の外へ突きだせ。わかっているだろうが、....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
かった。軍人たちは、赤色灯点る局舎のあちらこちらに、射斃され、非戦闘員である機械
係りや、アナウンサーは、不抵抗を表明した。こうして、JOAKは、不可解な一隊に、....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
だから、今のうちに一寸|認めて君へ送っておきたいと思ったのである。 ただ一つ心
係りは、どうして君が時子の呪いのデルタを探し出して私を脅かすようになったかという....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
クリとしたが、「待てよ。いまは八時じゃないか。音楽浴が間違って始まりだした。おい
係りの者は何をやっているのだ」 するとアサリ女史は、いっこう慌てた様子もなく、....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
び出して兄と笛吹川画伯対談の様子を一寸訊問すると帰って行きました。彼等はつまらぬ
係り合になってはと思ったものか申し合わせたように兄と笛吹川画伯との争論を耳にした....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
局の階段を踏みならしつつ、三階まで上って来たのである。 応接室に待っていると、
係りの神谷審査官が、横手の厚い扉を開いて、現われた。審査官は、余の顔を見るより早....
「蠅男」より 著者:海野十三
、帆村は活動函から顔をあげてその方を見た。 音を立てているのは、腕に青い遊戯室
係りの巾を捲いた男だった。彼は活動函をしきりに解体しているのであった。その傍には....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
いろと訊いているうちに豊乃は、とうとう泣き出してしまったが、最後にのべたことは、
係り官の頭脳を滅茶苦茶にかき乱してしまった。 「わたしは、星尾さんがみどりさんの....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
せて、こっちを拝んだ。 「莫迦いうな」わしは叱りつけた。「手前が、調べねえじゃ、
係りで無えコチトラには訳が判らねえじゃねえか」 尻込みする政を、両脇から引立て....