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係る
「係る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
係るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「深夜の市長」より 著者:海野十三
せたいところだ。手に真剣を持っていなくて、木刀だけの覘い合いでも、その場で人命に
係るような試合もあるからネ。……そうだ、君のクラスメートかなんかが、市長の傍で働....
「振動魔」より 著者:海野十三
と咽ぶような官能的な香気が、たち昇ってくるのだった。 柿丘秋郎が、こんな妖花に
係るようになったのは、彼の不運ともいうべきだろう。柿丘でなくとも、どのような男だ....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
に入れて置くと、ラジウムのために肛門の辺がとりかえしのつかぬ程腐って遂には一命に
係るだろうなどと心配した。しかし誰が盗んでいったか、そいつばかりは誰にも判らなか....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
なり親密だった。淡水魚の、養殖とか漁獲とか製品保存とかいう、専門中でも狭い専門に
係る研究なので、来ている研究生たちは、大概就職の極っている水産物関係の官衙や会社....
「河明り」より 著者:岡本かの子
児の母を家政婦みたように使うことになった。母は忠実によく勤めた。が、子供のことに
係ると、堺屋の妻とこの母との間に激しい争いは絶えなかった。 一度捨てたものを拾....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
在に、竜宮の如き西洋城廓出現せるがためなり。そは長崎の大|分限降矢木鯉吉の建造に
係るものにして、いざその由来を説かん。先に鯉吉は、小島郷療養所において和蘭軍医メ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
ことだね。急場の間に合わないや」 「でも、それをやって置かないと、君たちの生命に
係る」 「生命に
係るのは分っているが、もうA液は天井のあたりまで滲みこんでいるの....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
い人たちを頤で麾く剽軽者さえあると聞く。仄に聞くにつけても、それらの面々の面目に
係ると悪い。むかし、八里半、僭称して十三里、一名、書生の羊羹、ともいった、ポテト....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
。」 「豈しからん、この美肉をよ、貴様一人で賞翫してみい、たちまち食傷して生命に
係るぞ。じゃから私が注意して、あらかじめ後を尾けて、好意一足の藁草履を齎らし来っ....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
朝火災の記事によって、ここに始めて法隆寺現存の古建築物が、天智天皇九年後の再建に
係るものであるべき事実が明らかにせられた。黒川・小杉の両先生を始めとして、いやし....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
書いてあります。 龍飛崎の近地に五村あり、戸数共に六十許、其の人種もと蝦夷人種に
係る。今は則ち平民と異なるなし、夫れ夷も亦人のみ。教へて之を化すれば、千島唐太亦....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ついては欧米人はやったことがあるか知らんけれども、これまで私の見た欧米人の調製に
係る地図によりますと大変に小さく出来て居る。マナサルワ湖はそんな小さなものでなく....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
陰謀の全貌が、スコットランドのゼエムス王との密通と、マウントジョイの暗々の加担に
係る件と併せて、暴露された。二人の伯爵、エセックスとサザンプトンとの審問は二月十....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
寧ろひょっとこに近く、怪異なり。漁史自ら「鈎政」に型を授けて、特に造らせしものに
係る。これを結びたる天糸を釣る織細の釣具に比する時は、都人士の夢想にも及ばざる粗....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。ですが、まだこれ以上ここに書くだけでさえ身を切られるような生活上の不幸、命に
係るような絶望、それらがどのくらい多いか、日々の新聞の社会記事を見ればよく判りま....