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「係わり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

係わりの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
輩《からすはい》に侮辱されたとあっては、吾輩の名前にかかわる。名前はまだないから係わりようがなかろうと云うなら体面に係わる。決して退却は出来ない。諺《ことわざ》....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
余「ナニ悪党などに成り度くは有りませんが、腹の空いた時に喫いたいのは度胸の有無に係わりませんのさ」 余が喫べて居る間に室の外では頻りに足音がする。何でも医学士....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
らば、もうその人に於て本能の統合は破れてしまったのだ。本能的生活はもうその人とは係わりはない。然しそんな人を智的生活が救うことが出来るか。彼は道徳的に強いて自分....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
tor)に従えば、アリ・ザデは正にこう言ったそうである。『まあまあ、お前には何の係わりもない物を捜し求めるのは止したがよい。お前はよくこそ尋ねてきてくれた。が、....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
さんは士族さん、殊にこれだけの身代で、預ったものを預からないと云っては御名義にも係わりますから、旦那、返して遣って下せえな」 丈「お黙んなさい、預かった覚えは毛....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
くても少しもさしさわりはないと考えられ、科学者は文学の世界に片足をも入れるだけの係わりをもたないで済むものと思われて来たようである。 しかし二つの世界はもう少....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
) 公子 貴女を責るのではない。よしそれが人間の情愛なれば情愛で可い、私とは何の係わりもないから。ちっとも構わん。が、私の愛する、この宮殿にある貴女が、そんな故....
魔都」より 著者:久生十蘭
いたまうな。これは一検察吏の潔癖や自尊心の問題ではなくて、日本政府の権威や体面に係わりを持つ重大な事件なのだ。君は日頃剛直を売物にしてるそうだが、政府の方針を変....
科学批判の課題」より 著者:三木清
がった認識の概念である。これとは異なってアリストテレスの原因は力あるいは法則とは係わりなく、それ故に何ら実践的意味を有しない。もとより原因というからには存在は過....
環礁」より 著者:中島敦
溌剌《はつらつ》としていはしないか。いや、大体、健康不健康は文明未開ということと係わり無きものだ。現実を恐れぬ者は、借り物でない・己の目でハッキリ視る者は、何時....
おせん」より 著者:邦枝完二
とじゃ。放せ」 「いいえお放しいたしませぬ。今頃お出まし遊ばしましては、お身分に係わりまする。もしまた、たってお出まし遊ばしますなら、一|応わたくし共から御家老....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
しめる力なのです。 多く作る者はまた早く作ります。早さにおいていよいよ技巧への係わりがなくなってきます。それも不安定な早さではなく、確かな早さなのです。否、確....