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「俊寛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俊寛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
俊寛《しゅんかん》云いけるは……神明《しんめい》外《ほか》になし。唯《ただ》我等....
俊寛」より 著者:菊池寛
っている。康頼は、さっきから左の手で手枕をして、横になっている。 康頼も成経も俊寛も、一年間の孤島生活で、その心も気力も、すっかり叩きのめされてしまっていた。....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
類を――岩壁に懸けられた円鏡や、同じく岩壁に懸け連ねられた三光尉、大飛出、小面、俊寛、大※見、中将、般若、釈迦などの仮面や、隣室へ通う三つの戸口へこればかりは華....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
く吹きつけ、眼をあいていられないくらいの猛吹雪になっても、金内は、鬼界ヶ島の流人俊寛みたいに浪打際を足ずりしてうろつき廻り、夜がふけても村へは帰らず、寝床は、は....
獄中記」より 著者:大杉栄
したこともある。出たらゆっくり諸君と語ろう。同志諸君によろしく。」 鬼界ヶ島の俊寛 出て一カ月半ばかりして、こんどは堺や山川やその他三人の仲間と一緒に、例の....
俊寛」より 著者:倉田百三
人 法勝寺執行俊寛 丹波少将成経 平判官康頼 有王(俊寛の昔の家僮) 漁夫(男、女、童子ら数人....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
机、紫檀の台、奈良朝時代の雅楽衣裳、同じく太鼓、同じく笛、大飛出、小飛出、般若、俊寛、少将、釈迦などの能の面、黄龍を刺繍した清国の国旗、牧溪筆らしい放馬の軸、応....
剣侠」より 著者:国枝史郎
、その衣裳は形のないまでに、千切れ破れているのである。 物の書で見た鬼界ヶ島の俊寛! それさながらの人間が、そこに群れているのである。 「駄目だよ、娘っ子、上....
回想録」より 著者:高村光太郎
が皆そんな風に動いていた。山本筍一がキリストの説教のところを作るとか、細谷三郎が俊寛を拵えるとか、何か文学的要素を持っているのがいいということになって、題も変て....
熱情の人」より 著者:久保栄
ける「夜の宿」の部分的上演をもって、一たん中絶したかの観がある。しかし七草会の「俊寛」「忠義」「第一の世界」も、その後の「オセロ」「シイザア」「森有礼」「西山物....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
情を呼び起こしました。ヨブなどの運命を思いました。私はあたかも鬼界ヶ島に流された俊寛をドラマに描こうと思っていたので、ことにおもしろく読みました。私は俊寛が鬼界....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
はいよいよ重くなったので、今度の興行には思わしい役も付かなかった。一番目で宗盛と俊寛、中幕で福山のかつぎというような比較的軽い役々をつとめるはずで、番附面にもそ....
北海道の「俊寛」より 著者:小林多喜二
ればならなくなるわけである。冬になると、北海道の奥地にいる労働者は島流しにされた俊寛のように、せめて内地の陸の見えるところへまでゞも行きたいと、海のある小樽、函....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いぜ、吉植君、これから上陸する時には、よほど気をつけないと、それこそ鬼界ヶ|島の俊寛ものだよ。」 誰やらが一本参った。 「いや、大丈夫、僕がついてるから。」 ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
たならば、法師の子は女までも法師にしたことであったと思われる。しかし法勝寺の執行俊寛僧都が、僧都という名誉ある地位にありながら、妻子を有しておったことは誰も知る....