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俗信
「俗信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の分別もなく他を迷信と蔑む自身も一種の迷信者たるを免れぬ。したがって古来の伝説や
俗信には間違いながらもそれぞれ根拠あり、注意して調査すると感興あり利益ある種々の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
婦人懐妊ありてより誕生の百二十日の御祝い過ぐるまで忌むべしと見ゆ。スウェーデンの
俗信ずらく、木に楔《くさび》を打ち込んで半ば裂けた中に楔を留めた処や兎の頭を見た....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ゼ・コンクエスト・オヴ・ゼ・リヴァー・プレート》』に、十六世紀に南米に行われた
俗信に、※《がく》井中にあるを殺す唯一の法は鏡を示すにあり、しかる時彼自分の怖ろ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に時が掛かる、その内に日が没《い》るから死んでしまうそうじゃ。日向《ひゅうが》の
俗信に、新死《しんし》の蛇の死骸に馬糞と小便を掛けると蘇ると(『郷』四の五五五)....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
と、眼を細うし気が遠くなった顔付して、静まりおり、極めて好物らしいと。バスク人の
俗信に、驢を撲《う》ち倒しその耳に口を接して大いに叫び、その声終らぬうち大きな石....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
所を掘って大金を獲、大いに富んだとして居る。 五穀の神といえば欧州にも穀精てふ
俗信今も多少残存する。ドイツのマンハールト夥しく材料を集めて研究した所に拠れば、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
には単に人形を画いて桃符《とうふ》といったらしい。和漢その他に桃を鬼が怖るるてふ
俗信については『日本及日本人』七七七号九一頁に述べ置いた。 そこに書き洩らした....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
だが、真に叔父死して鼠となると思う者もあるらしい(クルック、二四二頁)。ドイツの
俗信に死人の魂は鼠となる、家の主人死すれば家内の鼠までも出で去るという。サルマチ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
で頬を支えている思惟の相が、村びとにはなんのことやら分からなくって、いつかそんな
俗信を生むようになったと見えますな。」 「それはいくら何んでも……」そう言いかけ....
「南島譚」より 著者:中島敦
頗《すこぶ》る意外であった。 其の頃、私はパラオ民俗を知る為の一助にもと、民間
俗信の神像や神祠などの模型を蒐集していた。それ故、知合いの島民の一人からマルクー....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
、土にこぼれて、火とともに乱れたのである。(註。二人して火を吹くは焼場なりという
俗信あり。) 「ちっとも構やしない、火葬場ですもの。……寝酒ぐらいはいつでも飲ま....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
れた或る先住民に関する俗説で、それが貝塚なり古墳なりに関係して語り伝えられ、遂に
俗信上の神として祭られるに至って、往々他の神社の境内に寄寓する事、道祖神・百大夫....
「屍体と民俗」より 著者:中山太郎
前なれば血を飲む)を食えば英雄に、大力を有する者の肉を食えば大力持になれると云う
俗信に由来しているのであって、さらにこれに親愛の意味が加わっていたのである。鳥取....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
に逆《さかさ》に歩く幽霊が出ると云う話のあるのも、また辻祭や辻占と称して四ツ辻が
俗信と深い関係を有しているのはこれが為めである。宇治の橋姫の怪談などもこの習俗の....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
イヌでは,畑に種子を播くのに,シギの卵を潰してそれに浸して播くと稔りがいいという
俗信があるので酋長の妻はわざわざシギの卵を捜してきて,それにアワの種子を浸して播....