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俗僧
「俗僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俗僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んどころなしにぶらぶらしているのよ」 彼は三十前後の蒼黒い男で、どうも破戒の還
俗僧《げんぞくそう》らしいと半七は鑑定した。彼は半七の相手になるのを避けるように....
「連環記」より 著者:幸田露伴
りて、綺羅をかざりて宮廷に拝趨するなどということのあるべきでは無いから、増賀には
俗僧どもの所為が尽く気に入らなかったのであろう。衛府の大官が立派な長剣を帯びたよ....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
ず、母堂に看《みと》られてこの世を去った。 女性によって開拓された宗教――売僧
俗僧《まいすぞくそう》の多くが仮面をかぶりきれなかった時において、女流に一派の始....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
またその妻君も非常に奔走してくれまして、ちょうどよい人を見付けてくれた。それは還
俗僧でテンバという人なんです。その人はもとテンゲーリンの相当なる僧侶であった。と....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
an(サイズマン) 掃除人 Verger(バージャー) 坊僧 Monk(モンク)
俗僧 Secular Clergy(セキュラー・クラージー) 僧坊 Monast....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
に、源太も敬い謹んで承知の旨を頭下げつつ答えけるが、如才なきお吉はわが夫をかかる
俗僧にまでよく評わせんとてか帰り際に、出したままにして行く茶菓子とともに幾干銭か....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
後世の普化僧みたいなものではない。雑多な物乞い法師や旅芸人のなかに生じた一種の半
俗僧といってよい。 「義助、怪しい奴か。この二人は」 「いや、お味方です。遊行寺....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
法師、三井寺の寺法師、南都の奈良法師はもちろん、上は高僧知識から、下は末流凡下の
俗僧まで、通じて法師と呼んだ。定家の『百人一首』には、喜撰法師だの素性法師だのと....