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俚言
「俚言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
俚言の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《はや》く大聾《だいろう》となったので四、五十年前に聞いた事のみよく話す。由って
俚言土俗に関して他所風の雑《まじ》らぬ古伝を受くるに最も恰好《かっこう》の人物だ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
見える。ホーンの『ゼ・イヤー・ブック』一八六四年版一二六頁に、豕能く風を見るてふ
俚言を載す。豕の眼は細いが風の方向を仔細に見分くるのであろう。人間にも一つの感覚....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
じゃが、お幾歳です? 百合 御免なさいまし、……忘れました。…… 学円 ははは、
俚言にも、婦人に対して、貴女はいつ死ぬとは問うても可い。が、いつ生れた、とは聞く....
「言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
れらは子音転換によれば前述のkhrの群になるのである。 冠の「イソ」というのは
俚言集覧には「額より頭上をおおう所を言う」とあるが、シンハリース語の isa は....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
る人たちは押し合っていた。 「押すなや、せぐなや、神楽場じゃないぞ」 こういう
俚言が備後にはある。それ程神楽場はこむのであった。 お神楽が初まった。 初め....
「岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
わが老妻が傍らでそれをきいていて猫を食べるのはおよしなさい。猫を殺せば七代祟ると
俚言があるけれど、その猫を食べれば十代も、二十代も祟るかも知れません。ああ、怖ろ....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
いる。少くも荘重を闕いでいると認めている。しかし古言がやがて雅言で、今言がやがて
俚言だとは私は感じない。私はこの頃物を書くのに、平俗は忌避せぬが、卑俚には甘んぜ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
る仮作譚を速記という法を用いてそのまゝに謄写しとりて草紙となしたるを見侍るに通篇
俚言俗語の語のみを用いてさまで華あるものとも覚えぬものから句ごとに文ごとにうたゝ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
郡 サシッポ 同 小田・浅口郡 サジッポウ(イタドリ)出雲仁多郡 『
俚言集覧』の増補に、伊勢でも虎杖をサシッポというとあるが、それはいずれの村であり....