保安[語句情報] »
保安
「保安〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保安の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
た方の仕事をする番が来た」と言いながら、悪魔のように殺気立った群衆に取り囲まれて
保安裁判所に引かれていく……
仏国革命に現われでる代表的人物の中でことに気に入....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
ない。それになにをわざわざ、危険きわまる金属を選んで使用するのであるか、警視庁の
保安課なんて、一体どんな仕事をやっているのかと言いたくなる。――岡安巳太郎は、色....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
っているのだ。 彼は太馬路通りへ出た。駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、
保安隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
十三メートル。食堂、社交室、喫煙室の壮大はもちろん、劇場、教会堂、水泳プールから
保安警察のようなものまで具備している。全く掛け値なしに海上のビルディングである。....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
紫式部学会後援の下に、新劇場劇団の坂東簑助等によって上演される筈の処、突然警視庁
保安部によって上演禁止が命じられた。脚本は検閲にそなえるために予め多少の改訂を施....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
下に、不良少年係りの手で挙げられたのは少々気の毒だったが、今度はそうは行かない。
保安部の手によって風紀警察が発動し始めたのである。 新劇場の面々が、「戯曲源氏....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
の。 ――前マリンスキー歌劇場の女優、ナデジーダ・クルムスカヤである。当「国家
保安部」の一員たるを証明す。 ああ、やはり――と、いま折竹はすべてを知ったのだ....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
るものだから、それに関連した情報獲得の便宜もあるし、それから猶、警察予備隊だの、
保安隊だの、僕の個人的な関係方面のことについても、知りたいニュースがあろうじゃな....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
であったのだ。 イギリスでは、大層な国民的の自慢ももっともだというだけの秩序や
保安は、すこぶる怪しいものだった。武器を携えた連中の大胆不敵な押込強盗や、大道強....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
は明けていた。……(備忘録終り――) その翌日のことである。中華民国警務庁の、
保安課の室に十四、五人のかなり重大な人々が、ラシイヌ探偵を取り囲んで、じっと話に....
「錬金詐欺」より 著者:小酒井不木
を守ったので、彼は長い間、その詐欺を営んで居たのである。然し乍ら、とうとう、市の
保安会の決議によって、サンフランシスコを追い出され、ニューヨークに来て一ヶ年半程....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
を註して置きたい。角藤に芝居を勧めたのは中江兆民居士である。居士はその当時、かの
保安条例で東京を逐われて、しばらく大阪に住んでいた。政治論の盛んな時代で、かの末....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
、帝都は今にも革命の巷とならんとする如き混乱に陥った。 機一発、伊公の著名なる
保安条例が青天霹靂の如く発布された。危険と目指れた数十名の志士論客は三日の間に帝....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
軽視の事実を指摘して、その退陣を要求するものであります。吉田内閣が、警察予備隊を
保安隊に切りかえその装備を充実しつつあることは、憲法第九条の違反の疑い十分なるこ....