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保持
「保持〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保持の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
免れることができるだろうか! その中に、さすがワーナー博士は誰よりも落ち着きを
保持していた。博士は、サンキス号の観測室から、同じ船に坐乗している護衛艦隊の司令....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
よって成り立つということも必要な条件ではない。凡てかかる条件は、社会がその平安を
保持するために案出して、これを凡ての男女に強制しているところのものだ。国家が今あ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
勢であるのみならず、一般師団の数も仏英側に対しドイツは恐らく三分の一以上も優勢を
保持しているらしいのです。しかも英雄ヒットラーにより全国力が完全に統一運用されて....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
も、そのイデオロギーは東亞的のものとなり、世界平和とよく協調しつつ東亞の地方性を
保持して行かねばならぬ。 前述のごとく、幾多の統制主義國家が專制主義に後退した....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
るまいか。少しく我田引水に近いが僕の去年の境遇では、僕がどこまでも精神上の清潔を
保持するならば、僕の一家は離散するのほかはなかったし罪悪と知って罪悪を犯した苦し....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
にドシンと衝突かるばかりだと思われた。清二は、界磁抵抗のハンドルを、全開の位置に
保持したまま、早く元への命令が来ればよいがと、気を焦せらせたのだった。疑いもなく....
「蠅」より 著者:海野十三
たのだろうと、博士は背後をふりかえって、助手の顔を見た。 「あのウ、恒温室の温度
保持のことでございますが、唯今|摂氏五十五度になって居りますが、先生がスイッチを....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
殺事故を惹起して、いまではもう押しも押されもせぬ最大の、何んと言いますか……記録
保持者? として、H機関庫に前科者の覇権を握っていると言う、なかなかやかましい代....
「海底都市」より 著者:海野十三
と証明したじゃありませんか。正にこの実験動物は、水中動物たるの機能を持ち、機能を
保持していると断定できる。そうじゃなくって」 「そりゃね、いくぶんそれは認められ....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
かった。なおその上に、彼の射撃たるや千発千中どころか万発万中という完璧な命中率を
保持していることであった。 さような次第だから、的矢貫一が出獄し、当節の一から....
「火星探険」より 著者:海野十三
火星人との交渉はこれから始まらんとして居ります。われわれは地球人類の光栄と名誉を
保持し、それを汚すことなく、この新しい使命について万全の努力を払おうとする次第で....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ける感応は、ある線に沿うてを有して存在する。金属は導体なるがために、かかる状態を
保持することが出来ない」と書いた。 かように、電気は導体に在るのではなくて、媒....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
これを適用せんと欲せば、まずその文明を消化変質して、わが従来系続せる国体の原形を
保持せしむるを要す。なんとなれば、社会は一個の生活物にして、動物の発達と同一の規....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
なることもまた明らかである。日本の平和と繁栄を望みいかなる国とも平等に友好関係を
保持することを望むわれわれは、かかる危険な安保体制とその遂行のために企図されてい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
く寡兵をもって大勢を制し得たのである。 ニ、一七五九年 辛うじてその占領地を
保持し得た大王も、昨年暮以来墺軍の防禦法は大いに進歩し、特に有利なる場合のほか攻....