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保線
「保線〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保線の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
に粗面岩の砕石を使用しております」 「ははあ。するとその地点の線路は、勿論当駅の
保線区に属しているでしょうな?」 「そうです」今度は助役が答えた。 「では、最近....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
が、この人が当時の部下であるこの機関庫係員を連れ、既にひと通りの下調べを済ました
保線課の係員を案内役として、翌日の午後二時発の下り列車で、早速B町へやって来たん....
「穴」より 著者:蘭郁二郎
を迎えるのにはまだ半年ばかりしか経っていなかったのです。しかしそれでも私の仕事が
保線区であったせいか既に三四回のポンコツに行きあっていました。中でも一番凄かった....
「土竜」より 著者:佐左木俊郎
入れて、知人の駅夫から借りて来た小倉の服には、五つの銀釦が星のように光っていた。
保線課の詰め所に出入りする靴屋から、一カ月一円五十銭払いの月賦で買った革の長靴は....
「母子像」より 著者:久生十蘭
いてくれるのを待っていた。意外にも、電車は背中の皮にも触れずに通りすぎて行った。
保線工夫がぼくを抱いてホームへ連れて行くと、駅員にこんなことをいっていた。 「上....