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保証
「保証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
両親を憎んだ。殊に彼よりも背の低い、頭の禿《は》げた父を憎んだ。父は度たび学校の
保証人会議に出席した。信輔は彼の友だちの前にこう言う父を見ることを恥じた。同時に....
「河童」より 著者:芥川竜之介
醒《かくせい》したり。我ら十七名の会員はこの問答の真なりしことを上天の神に誓って
保証せんとす。(なおまた我らの信頼するホップ夫人に対する報酬《ほうしゅう》はかつ....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
いえば近所じゅうどこでも知ってるから、苗字なんかなくっても、とどくのに違いないと
保証する。さすがの原君も、「ただ平五郎さんじゃあ、とどきますまい」って、恐縮して....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
だい》も払えなかったそうです。下《しも》の話もほんとうかどうか、それはわたしには
保証出来ません。しかしわたしの髪を刈りに出かける「ふ」の字軒の主人の話によれば、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
罰
罰せられぬことほど苦しい罰はない。それも決して罰せられぬと神々でも
保証すれば別問題である。
罪
道徳的並びに法律的範囲に於ける冒険的行....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の正気《しょうき》だと云う事を御信じ下さい。これ私があらゆる神聖なものに誓って、
保証致します。ですから、どうか私の精神に異常がないと云う事を、御信じ下さい。さも....
「或る女」より 著者:有島武郎
事があったでしょう。あの時知事の奥さんはじめ母のほうはなんとかしようが娘のほうは
保証ができないとおっしゃったんですとさ」
いい知らぬ侮蔑《ぶべつ》の色が葉子の....
「或る女」より 著者:有島武郎
いとしても入院の期間に倉地の肉の要求が倉地を思わぬほうに連れて行かないとはだれが
保証できよう。それは葉子の僻見《へきけん》であるかもしれない、しかしもし愛子が倉....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
。笠井はくどくどとそこに行き着く注意を繰返して、しまいに金が要《い》るなら川森の
保証で少し位は融通すると付加えるのを忘れなかった。しかし仁右衛門は小屋の所在が知....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
だけの収入は得られています。明日はどうなるか知らず、今日は得られています。かかる
保証を有《も》ちながら、私が所有地解放を断行しなかったのは、私としてはなはだ怠慢....
「星座」より 著者:有島武郎
の場合その問題をどう片づけるかさえ考えはしなかったのだが、欠席届を書き終えた時、
保証人なる槍田氏は三隅の小母さんの知り合いだから、通知かたがた三隅家に立ち寄って....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
るというニュートンの考えを更に深く追究し立証した。それでこの遊星系は永遠の存立を
保証されたかのように見えるのであるが、しかしこの系においても、ともかくもある始め....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
くさしうつむかれた淑女は、申すまでもなく、自分に向って瞳をも動かされなかった事を
保証する、――謹んで断罪を待ちます……各位。 吶々として、しかも沈着に、純真に....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
於て口で喋るのは、その全部を保存し難く、又潜在意識の闖入を、充分に防止し得るとは
保証し難い所がある。 『私は一冊の手帳を求め、平生これを懐中して居るようにした。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
かし私は信仰の統一と武力の発達のほか、一般文明の進歩に依り全人類の公正なる生活を
保証すべき物資が大体充足せらるる事が必要であると考える。すなわち人類の精神的生活....