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保護観察
「保護観察〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保護観察の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「播州平野」より 著者:宮本百合子
り合いというようなものもいないそこで、どんな生活が出来るのか見当もつかなかった。
保護観察所の役人は、くりかえし、ひろ子が行った先で人と交際することを禁じた。もう....
「天馬」より 著者:金史良
う結びつつ口元に笑いを浮べた彼の顔は、妙に痙攣を起したようにふるえた。 「一種の
保護観察なんですのね、思想犯じゃないけど……」 「そうなんですよ」と彼は泣面をか....
「ある回想から」より 著者:宮本百合子
至急考慮いたしますが――……」 私たち二人の作家の訪問は、一回きりで、つぎに、
保護観察所という、刑務所の出張所のような役所で、内務省の役人との懇談会があった。....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ごかしと道徳振りとは、現代の名物である。一九三六年十一月一日から実施された思想犯
保護観察法なるものがこの手本である。立法家は之を少年保護法に準ずるものとしてその....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の改正案中の、先に云った「予防拘禁」の発明や、刑事手続(第三章)上の新案や、又「
保護観察」(第四章)の工夫などが、至極尤もな常識に適した内容を有っていることを、....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
キリ形を現わしたではないか。曰く「不穏文書等取締法」「総動員秘密保護法」「思想犯
保護観察法」がそれだ。どれも〔社会における思想や言論の自由を抑圧する〕ための法律....
「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」より 著者:宮本百合子
ってそういう理由のはっきりしない執筆禁止について抗議した。それから、私は、当時、
保護観察所と云って、治安維持法にふれたことのある人々を、四六時中つけまわして思想....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
懇話会の拡大されたものであったことも記録されている。これも注目されていい。かつて
保護観察所長をしていた思想検事の長谷川劉が、現在最高裁判所のメムバーであって、さ....
「年譜」より 著者:宮本百合子
れた。予審と公判とを通じて私は文学の階級性を主張することができなかった。 七月。
保護観察所によって
保護観察に附せられた。警視庁の特高課長であった毛利基が主事をし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
亜戦になったらばとリストがあって、それにより二千人近くだった由です。元のときすぐ
保護観察というのに附せられ、最初の係が毛利という警視庁から行った人でした。いろい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
どこかで暮します、その町か、すこし奥へ入ったところかどこか。面倒でないところで。
保護観察所が、札幌の同じ役所へ紹介をくれました。先ずそこへ行って相談してからそち....