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保険会社
「保険会社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
保険会社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖術」より 著者:泉鏡花
の知己――それから聞いたのをここに記す。 舟崎は名を一帆といって、その辺のある
保険会社のちょっといい顔で勤めているのが、表向は社用につき一軒廻って帰る分。その....
「振動魔」より 著者:海野十三
のです。それから私は、日×生命の保険医を訪ねて、いろいろと絞った揚句、貴方があの
保険会社の外交員と、保険医とをうまく買収して、あの奇抜なレントゲン写真をとらせ、....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
輪の場合は半焼けだった。高輪の時は附近の人に質すと確に半焼けであるにも係わらず、
保険会社では動産保険の全額を支払っていた。神田の時は支倉の隣家の人が放火をしたの....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
。其間に広告屋が来る。呉服屋が来る。家具屋が来る。瓦斯会社が来る。交換局が来る。
保険会社が来る。麦酒の箱が積まれる。薦被りが転がり込む。鮨や麺麭や菓子や煎餅が間....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
は一つのうまい方法を考えた。そのころ二人とも勤め先が決っていて、八十助は丸の内の
保険会社に、鼠谷の方は築地の或る化粧品会社へ通勤することになっていた。それで申し....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ら、なかなかええ人やという評判くらいでは食っては行けないのです。M君は止むを得ず
保険会社の勧誘員を勤めました。ところがちょっと絵心でもあるくらいのM君ですから、....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
ないで、口のなかに低声におよみなすったのが、市内衛生会委員、教育談話会幹事、生命
保険会社社員、一六会会長、美術奨励会理事、大野喜太郎。 「この方ですか。」 「う....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
初の二、三日は私ひとりであったが、その後に又ひとりの客が来た。それは大阪辺のある
保険会社の外交員で、時どきにここらへ出張して来るらしく、旅館の人たちとも心安そう....
「髪」より 著者:織田作之助
た。私のような髪の毛の者が勧誘に行っても、誰も会おうとしないだろうと思ったのか、
保険会社すら私を敬遠した。が、私は丸刈りになってまで就職しようとは思わなかった。....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
心血の結晶であって、この戦争に巻込まれなかったならば、恐らく世界における有数優秀
保険会社の一つとして、わが国の誇るべき大会社であったのである。私は、かつてこの会....
「被尾行者」より 著者:小酒井不木
出した。清三が顫える手で受取って見ると「白木又三郎」という名で、隅には「国際生命
保険会社」とその番地電話番号が印刷されてあった。 「どこまで探偵というものは狡猾....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
間と食堂と彼女の居間だけは現代式に改造した。その余の造作を仕直す事は許され無い。
保険会社の評価係の技師が、 「これほどの由緒ある建築にあまり手をつける事は賛成出....
「好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
を刑事はじっと見つめて、 「新聞に書いてありますとおり、殺されたのは、メトロ生命
保険会社社員大平八蔵氏ですが、その宅は、富倉町三十二番地です」 「それがどうした....
「わが町」より 著者:織田作之助
なせるようになった。その代り、病院の払いに追われだした。貯金帳はすっかりおろし、
保険会社からも借りた。売るものも売ったが、それでも足らず、頼りにする鶴富組の主人....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
た五十がらみの赤ら顔が宝石を売った天華堂の主人、三十七、八と思える洋装の美婦人が
保険会社の外交員岩城文子である。 「僕は、僕は、こんな脅し文句で絶対に出すのは厭....