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信じる
「信じる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信じるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
かったのです。この聖徒はただ我々のように生活教を信じていました。――というよりも
信じるほかはなかったのでしょう。この聖徒の我々に残した『伝説』という本を読んでご....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
到達するまでに経由してきた道程について、多少の概念を得ることは望ましいであろうと
信じるようになった。ヘッケル(〔Ha:ckel〕)が言っているように『ただそれの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
た。この放送を聞いたものは、JOAKが例の調子で、放送をやっているものと、簡単に
信じるだろうと思われた。 それにしても、保狸口は、これから一体何事を喋ろうとい....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
、これを見ても、痣蟹が青竜王に化けていたとは信じないのですか」 「それはもちろん
信じる。しかし真の青竜王が痣蟹だったということとは別の問題だ」 といった検事は....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ると、ほんとうに海がどこかへ行っちまったのかもしれない。だけど、誰がそんな奇蹟を
信じるものか」 クーパーはしきりに目をぱちぱちやっていたが、そのとき背後からか....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
へんぴな天空に市街などがあって、たまるものか。飲食店や売店があるといってもだれが
信じるだろうか。いや、それどころかエレベーターのついている塔が、下から上へ伸びあ....
「金属人間」より 著者:海野十三
うだ、これはきみの話し方がじょうずなせいだろう。ぼくはやっぱりおとぎばなしなんか
信じることはできないね。はははは」 と検事は笑った。そしてタバコを口へ持ってい....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
岸中尉も、だまるより仕方がなかった。竜造寺兵曹長の忠誠については、誰よりもそれを
信じる中尉だった。しかしその報告から、帆村が引出した結論には、やはり半信半疑とい....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ものだ。だが、今さらわしが話をしてやっても、君たちに、どこまで、わしの言うことを
信じる力があるかどうか、うたがわしいものじゃ」
「博士。私は、しんけんに、お教え....
「火薬船」より 著者:海野十三
った。彼は、白系ロシア人であると自ら称していたが、だれも一ぺんでそのようなことを
信じる者はなかった。 このポーニン氏は、身体の小柄ににあわず、ひどく心臓のつよ....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
らん、越前国三国ヶ岳の麓、鹿見村|琴弾谷の鐘楼守、百合の夫の二代の弥太兵衛は確に
信じる。 学円 (ひたりと洋服の胡坐に手をおき)何にも言わん。そう信ぜい。堅く進....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
ばならなかったのです。私の別れなければならない理由は明白であり正しいものであると
信じる事が出来る以上は、私は正しく行動します。子供は事理をわきまえる事が出来るよ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
唯神を信じ、神の子の基督を信じ、基督の行った奇蹟を信じさえすれば……」 「悪魔を
信じることは出来ますがね。……」 「ではなぜ神を信じないのです? 若し影を
信じる....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
出かけて行っていた、叔父はその隙に誰かに殺されたのだと申立てた。そんなことを誰が
信じる。 十月二十八日―― あまりのことに度を失い、甥は犯さぬ罪を己の犯行と....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
と肉と一つに溶けるのは、可愛い恋しい人ばかりだ。)というんでしょう……」 「私は
信じるよ。」 「信じますね、……確かですね――そうすりゃ、私かって、内の亭主は駢....