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「信号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

信号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
鴒も彼には疎遠《そえん》ではない。あの小さい尻尾《しっぽ》を振るのは彼を案内する信号である。 「こっち! こっち! そっちじゃありませんよ。こっち! こっち!」....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
きだしました。万歳、万歳。しかしどうしたものか渋谷博士の姿は見えません。しきりに信号を送っておりますが、まったく応答がありません。……」 と、JOAKは全世界....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
夫たちは、言葉少なに物を言いかわしながら、防波堤の上に建てられた組合の天気予報の信号灯を見やっている。暗い闇の中に、白と赤との二つの火が、夜鳥の目のようにぎらり....
追憶」より 著者:芥川竜之介
やはりこういう感激を描いてあるのを発見した。 「皇国の興廃この一挙にあり」云々の信号を掲げたということはおそらくはいかなる戦争文学よりもいっそう詩的な出来事だっ....
海底大陸」より 著者:海野十三
その灯はだんだんとこっちに近づいてくるのがわかった。 「フランス汽船ルゾン号だ」信号兵がつぶやいた。 艦長はスミス警部を部屋に呼んだ。そして、クイーン・メリー....
怪星ガン」より 著者:海野十三
おり、同号の安否はすこぶる憂慮されております。 同号は、非常のときに五種の救難信号を発するように設備せられていますが、いままでにその一つもつかまらないのであり....
火星探険」より 著者:海野十三
なった。 ネッドは、箱の中から運転台のうしろの羽目板を叩いて、自動車を停めよと信号した。 車は停った。 ネッドは箱から出て来た。 「ちょっとした工事をする....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
越えて」の音盤! その音盤をかけながら、音叉をぴーんと弾くと、音楽以外に顕著な信号音が、或る間隔をもって、かーんと飛び出してくるのであった。音叉を停めれば、そ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
とつぜん兵曹長からの無電です。それが非常に急いでいるようでして、こっちからの応答信号を受けようともせず、いきなり本文をうってきたのです。その文句がこれですが、ま....
怪塔王」より 著者:海野十三
ならぬことを知ると、大尉はついに撃方はじめを命じませんでした。 それに代って、信号兵がえらばれ、本艦との間にさかんに手旗信号が交されました。本艦でも、まったく....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の肩をたたいて哄笑した。 丁度そのときだった。 前檣楼の下の桁に、するすると信号旗があがった。下では当直の大きな叫声! 「右舷寄り前方に、飛行島が見える!」....
凧の話」より 著者:淡島寒月
どがいいようである。長崎の凧は昔|葡萄牙や和蘭の船の旗を模したと見えて、今日でも信号旗のようなものが多い。 糸目のつけ方にはいろいろあって、両かしぎというのは....
暗号数字」より 著者:海野十三
な気がした。早く大阪へついてこの鍵を解いてしまいたくて、たまらない。 救難信号 帆村は列車のうちに一夜を明かした。その翌朝の六時三十八分というのに、列車....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
なかったということだった。じっさい、彼の進出はほかの恋敵にとっては退却せよという信号であり、だれも鎧をつけたライオンの恋路を邪魔しようなどとは思いもしなかった。....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
そのいただきの平坦なるあり、これを卓子山と称す。また、丘陵の平円なるあり、これを信号丘と呼ぶ。その西麓に港湾あり、これケープタウンなり。地形すでに奇観を呈す。そ....