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信天翁
「信天翁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信天翁の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:菊池寛
一度見直さずにはいられなかった。が、群青色にはろばろと続いている太平洋の上には、
信天翁の一群が、飛び交うているほかは、何物も見えない。成経や康頼を乗せた船が、今....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のしきって、夕焼けの背景をもって、悠々《ゆうゆう》として舞い下って来るのだった。
信天翁《あほうどり》か――とびか、鷹か、みさごか、かもめか、なんだか知らないが、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の船の帆の影さえ一つも見えない。見えるものは、空と、雲と、水と、それから空を飛ぶ
信天翁《あほうどり》と、鴎《かもめ》だけのものです。 しかし、天気は穏かで、海....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。 事実上、海洋と、孤島とを棲処《すみか》として、群棲《ぐんせい》を常とする
信天翁《あほうどり》が今時分ひとりで、こんなところをうろついているというのも変で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る、海でとった生きのいい魚、陸で集めた自然の野菜、バナナ、パイナップル、それから
信天翁《あほうどり》を料理した肴《さかな》、そういったような山海の珍味を用意して....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
、不可能なことです。僕は、先人未踏の地へ、「霧と雪の国」へ行こうとしていますが、
信天翁は殺しません。したがって、僕の安否を気づかったり、コールリッジの「老水夫」....
「私の著作集」より 著者:太宰治
ら「晩年」の新版が出るそうです。つづいて筑摩書房から「千代女」が、高梨書店から「
信天翁」が出る筈です。「
信天翁」には、主として随筆を収録しました。七月までには、....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
ある。 絶壁には千年の苔《こけ》がむして、荒波のしぶきが花と散っている。そして
信天翁《あほうどり》の群が、しゃがれ声で鳴きながら、その上を飛んでいる。 島の....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
台の天気予報は決して信用出来ぬが、寒暖計の度数ぐらいは信用してもよいだろう」と、
信天翁の生殖器を研究して居る貧乏な某大学教授が皮肉を言ったという事である。 東....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
が吹く。人々は客室のベッドに臥して静かなることは夜にも似て、おおしく飛ぶのはただ
信天翁だけである。)
信天翁は海鳥にして、俗称阿房鳥という。洋語にてアルバトロ....