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信奉
「信奉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信奉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「癩」より 著者:島木健作
産主義者としてのみ生き甲斐を感じまた生きて来た彼は、今日でもなおその主義に対する
信奉を失ってはいないであろうか、それとも宗教の前に屈伏してしまったであろうか、彼....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
この説を記述した著書は彼の死んだ年に発行されている。死んだおかげで彼は彼の熱心な
信奉者ジョルダノ・ブルノ(Giordano Bruno イタリアのノラ Nola....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
お話じゃ、毎年門人がふえるというじゃありませんか。」 「ある村なぞは、全村平田の
信奉者だと言ってもいいくらいでしょう。そのくせ、松沢義章という人が行商して歩いて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に知られないような神仏のごときをもなおかつ軽んずることをしない。しかも一度それを
信奉した上は、頑としてその誓いを変えないほどの高慢さだ。もしそれこの高慢と闘争を....
「金属人間」より 著者:海野十三
は宝くじを買うことをやめるはずになっている。その確率の法則を作った学者や、それを
信奉《しんぽう》する後続《こうぞく》の学究学徒《がっきゅうがくと》の推論《すいろ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
視はせぬ。が、形式は要するに末で、真理が根源である。優れた霊魂は、皆地上生活中に
信奉せる教義から超脱して一路向上の途を辿っている。われ等は人間の好む繁瑣なる議論....
「裏切り」より 著者:坂口安吾
んだり先生とよんだりしていました。なぜ先生かと申しますと、彼は一流のファシズムを
信奉しており、その共鳴者が七人いました。そのファシズムは皇室中心主義の右翼とは関....
「母たち」より 著者:小林多喜二
た。――裁判長が判決を下す前に、「被告は今後どういう考か? これからも共産主義を
信奉して運動を続けて行く積りか、それとも改心して、このような誤った運動をやめよう....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
大声で喚いたという、有名な話が伝わっていますけれども、それはまあ、自然主義舞台の
信奉者アントワアヌらしい放言で、もっともっと切実な疑問を多くの作家、劇評家に抱か....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
に民衆のカッサイを博し選ばれるのだ、と。この笑うべきバカバカしい論理を実際彼らは
信奉しているとしか思われない。つまり彼らは平和失格者なのである。恵まれた平和時代....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
には才がない」と二葉亭は謙遜していたが、出来る出来ない、才のあるなしよりは自分の
信奉するツルゲーネフやドストエフスキーやゴンチャローフの態度と違った行き方をして....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
論があったにかかわらず、殆どそれとは没交渉の貌を以て、相変らず芸術史家の間に伝唱
信奉せられたのである。 関野・平子両君の新研究が発表せられ、また史学雑誌編者が....
「噴水物語」より 著者:岡本かの子
戻すと称する集りなどが行われていた。私はエドナ夫人に「あなたはドイルの神秘主義を
信奉なさいますか」と訊いてみた。夫人は「あんな通俗なもの、単なる霊媒術です」と言....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
と〈めだか〉が叫んだ。 田螺は重い唇を開いて言うた。 「私は、昔から個人主義を
信奉してあまり、社会問題などに頭を悩ましたことがないので、別に意見というのもない....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
大し、今日は四個の集団に凝結せんとする方向にある人類はやがて二つ、すなわち天皇を
信奉するものとしからざるものの二集団に分かれ、真剣な戦いに依って統一の中心点が決....