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信濃
「信濃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
信濃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
岳《たけ》で、その左と右に歯朶《しだ》の葉のような高低をもって長くつづいたのが、
信濃《しなの》と飛騨《ひだ》とを限る連山である。空はその上にうすい暗みを帯びた藍....
「階段」より 著者:海野十三
。何が僕を一朝にして豹変せしめたか、そのキッカケは、大学三年のときに、省線電車「
信濃町」駅の階段を守ったという一事件に発する。 僕の大学の理科に変り種の友江田....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
大正八年三月二十一日。
信濃鉄道にゆられながら、重いリュックサックを背負ったまま腰をかけて、顎の下にアル....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
つて、麻布辺の大資産家で、郷土民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨、三河、
信濃の国々の谷谷谷深く相|交叉する、山また山の僻村から招いた、山民一行の祭に参じ....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
ないかい。 七左 (呵々と笑う)はッはッはッ。慌てまい。うろたえまい。騒ぐまい。
信濃国東筑摩郡松本中が粗相をしても、腹を立てる私ではない。証拠を見せよう。それこ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
あわれに、もの寂しくなるのです。皆この辺の、山々谷々の事なんでしょう。何にしろ、
信濃なる千曲の川のさゞれ石も 君しふみなば玉とひろはん と言う場所なん....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
豚が参詣を致しまする様子、その鳴声、もそっと遠くは、越後の八百八後家の因縁でも、
信濃川の橋の間数でも、何でも存じておりますから、はははは。」 と片肌脱、身も軽....
「迷信解」より 著者:井上円了
迷信は地方によりて種々雑多にて、四国地方の犬神のごとき、出雲地方の人狐のごとき、
信濃地方のオサキのごときは、特にその著しきものなり」とあるが、実にそのとおり、地....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
のようやく進みて東京に入りしは昨秋のことなり。その後次第に波及して、埼玉、群馬、
信濃地方に入る。これと同時に、九州地方に流行するの報を得たり。かくして今年に至り....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
姿も見せぬという。猿は山畠に豆をとりに来るが、その数も少くなったという。数年前、
信濃の猟師が、この山で大熊を捕えたが、格闘のとき頬の肉を喰い取られた。熊は百金に....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、ミヤマハンノキ、ミヤマナナカマド等の粗く生えたる土地、ここをぬけると上宮川原「
信濃、上宮川原、嘉門次」、左の方数丁には、南穂高の南東隅に当る赭色の絶嶂。一休し....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
に冠たるのみならず、九州になく、四国になく、中国になく、近畿になく、奥羽になし。
信濃を中心とする諸高山には劣るも、緯度高きを以て、山上の草木風物は、
信濃附近の一....
「西航日録」より 著者:井上円了
にありて三千里余、本支を合すれば四千里なりという。これをわが国の大河たる利根川、
信濃川等の、本支合して二百里内外なるに比すれば、その差、同日の論にあらず。もって....
「県歌 信濃の国」より 著者:浅井洌
一
信濃の国は十州に 境連ぬる国にして 聳ゆる山はいや高く 流るる川はい....
「古事記」より 著者:太安万侶
若いアシを掴むように掴みひしいで、投げうたれたので逃げて行きました。それを追つて
信濃の國の諏訪《すわ》の湖《みずうみ》に追い攻めて、殺そうとなさつた時に、タケミ....