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修得
「修得〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修得の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
たおかげ? または、女の? または、酒? けれども、おもに金銭の不自由のおかげで
修得しかけていたのです。どこにいても、おそろしく、かえって大カフエでたくさんの酔....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。四十日を荒野に断食して過した時、彼は貧民救済と、地上王国の建設と、奇蹟的能力の
修得を以ていざなわれた。然し彼は純粋な愛の事業の外には何物をも択ばなかった。彼は....
「数学と語学」より 著者:寺田寅彦
バブルである、といってしまえばそれだけである。しかしもしやこの二つの学科がこれを
修得するに要する頭脳の働き方の上で本質的に互いに共通な因子を持っているようなこと....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
には東京市民が明治以来のいわゆる文明開化中毒のために徳川時代に多大の犠牲を払って
修得した火事教育をきれいに忘れてしまって、消防の事は警察の手にさえ任せておけばそ....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
か、それについては章を改めて述べてみたいと思う。 二 俳句の精神とその
修得の反応 この講座の編集者から私は「俳句の精神」という課題を授けられた。この....
「鉛をかじる虫」より 著者:寺田寅彦
した。 われわれが小学校中学校高等学校を経て大学を卒業するまでの永い年月の間に
修得したはずの知識は、分量で測ることが出来るとすればずいぶん多量なものであろうと....
「科学上の骨董趣味と温故知新」より 著者:寺田寅彦
ものを集めて自ら楽しみ人に誇るという点はやはり骨董趣味と共通である。 科学者の
修得し研究する知識はその本質上別にそれが新しく発見されたか旧くから知られているか....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
して形式的の理屈をいい有無をいわせず相手の議論を撃破したり要求をしりぞける技術を
修得する必要がある。世の中では、とかく法科万能のなんのといって、いかにも法律的知....
「二科会展覧会雑感」より 著者:寺田寅彦
とにかく自分の絵を描こうとしているように見える。フランス人の画を見てすぐに要領を
修得したような軽薄な絵を見るよりは数倍気持がいいと思う。 未来派の絵というと、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
学部と称せられる学習課程のうえに、更に大学本科の専門講義及び演習に相当する課目の
修得を必要とするわけですが、こういう「教育機関」の設置は、個人はもとより、一劇団....
「三人の師」より 著者:上村松園
とに、ひとつはより広い画の世界を見なくてはならぬと考えたので、昔流に言えば他流を
修得するために、松年先生のお許しを得て幸野楳嶺先生の塾へ通った。 楳嶺塾は京都....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
のは、むしろ学説の集合体といってもよいもので、そういう学説を減すことは、生理学を
修得するものの為にもなり、ひいては人生を簡単化することが出来るだろうと私は考えま....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
ここに憑き物系統とは、俗に狐持・犬神筋などと言われる所謂「物持筋」の事である。これがもし昔時の或る術を
修得した暦博士や陰陽師の徒の、任意に識神を使役すると信ぜられたものの様に、その個....
「西航日録」より 著者:井上円了
留別 力学多年在帝都、始知碌碌読書愚、欲扶後進開文運、再上航西万里途。 (学問の
修得につとめて多くの歳月を東京ですごし、はじめて役にもたたぬ読書の愚かさを知った....
「お母さんは僕達の太陽」より 著者:小川未明
からといって、必ずしもやかましく子供を叱るに当らない。子供は、自分の好きな学科を
修得し、それによって伸びる決意を有しています。しかるに、その子供に人生の希望と高....