修復[語句情報] »
修復
「修復〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修復の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
い、気違いのようです。或《ある》時亥太郎が門跡様《もんぜきさま》の家根《やね》を
修復《しゅふく》していると、仲間の者が「亥太郎|何程《なにほど》強くっても此の門....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
々登りました、何しろ昔から名高い屋敷ですから、年々に荒れ果てるのを惜く、茲を斯う
修復すればとか彼処を何う手入れすればとか、自分の物の様に種々考えた事なども有りま....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
師丸を織田家の相続とし、信雄、信孝が後見と定って居たのであるが、秀吉は、安土城の
修復を俟って、三法師丸を迎え入れようとした。然るに岐阜の信孝は、三法師丸を秀吉の....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
代に在った古城の原を無二の割拠地として勧め、衆みな之に同じたから、いよいよ古城を
修復して立籠る事になった。口津村の松倉藩の倉庫に有った米五千石、鳥銃二千、弓百は....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
あらましは今きいた。何ぞよ、何ぞよ。隠密に参った仔細はいかなることじゃ」 「居城
修復と届け出して公儀御許しをうけたにかかわらず、その実密々に増築工事進めおります....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ゃ。奇態とあの境内へ夜な夜なムジナ、マミの類がいたずらに参るのでな、尊い御神域を
修復中にケダモノ共が荒してはならぬと、追ッ払い役に頼んだのじゃ。あははは。では、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
て最も重大な政策が惜しげもなく投げ出されたばかりでなく、大赦は行なわれる、山陵は
修復される、京都の方へ返していいような旧い慣例はどしどし廃された。幕府から任命し....
「春昼」より 著者:泉鏡花
て、やがて仔細なく、蒼空の樹の間漏る、石段の下に着く。 この石段は近頃すっかり
修復が出来た。(従って、爪尖のぼりの路も、草が分れて、一筋明らさまになったから、....
「置土産」より 著者:国木田独歩
れを三角餅の幸衛門に渡し幸衛門の手からお前に半分やってくれろ、半分は親兄弟の墓を
修復する費用にしてその世話を頼むとの遺言、わたしは聞いて返事もろくろくできないで....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
思いきってその木組の下からすっかり外に出で、次にその上に跳び乗って、それを修繕し
修復し研《みが》き擦《す》り動かし光らして、使われなかったために調子がくるってい....
「朝やけ」より 著者:豊島与志雄
は一人で酒場を初めた。――建物払底の折柄だ。都心近くのある半焼けのビルも、急速に
修復されて、幾つもの事務所をぎっしりつめこんだ。屋上に小さな料理店が作られ、それ....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
立ち去るようすもなく島をうろついている。これはなにか理由がなければならない。船を
修復する器具がないことも理由の一つかもしれないが、もっと重大な理由がひそんでいる....
「瘤」より 著者:犬田卯
、さらに彼らの無けなしの金を捲き上げる計画は次から次へと実施されはじめた。村社の
修復、屋根がえ、学校長への大礼服の寄贈(しかもこれは貧富に拘らず、校長氏が準訓以....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
りの弟ばかり。 父は塗師職であった。 黄金無垢の金具、高蒔絵の、貴重な仏壇の
修復をするのに、家に預ってあったのが火になった。その償いの一端にさえ、あらゆる身....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を一足余計に買って置かぬと破れた時分に非常に困るからそこで履を一足買って悪い所を
修復したです。で十八日に大きなチベット羊を一疋買いまして、その羊に荷物の幾分およ....