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修築
「修築〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修築の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
せしめ、自ら徳州に駐まり、猗角の勢を為して漸く燕を蹙めんとす。燕王、徳州の城の、
修築|已に完く、防備も亦厳にして破り難く、滄州の城の潰え※、趙滸等皆|獲らる。こ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
立派やかな若殿が老人を弄うものではござらぬわい。一揆の証拠どこにおじゃる。石垣の
修築と境内の秋芝刈りを願おうと存じたのでな。みなの衆にもその用意して社殿の裏に集....
「超人間X号」より 著者:海野十三
を栄えさせるための空前《くうぜん》の大事業に手を染めたのだった。 まず、道路の
修築《しゅうちく》が始まった。 山を切りとり、崖《がけ》を補強《ほきょう》し、....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
塩を抛り出して、焼きながら頬張っていた。その黄白い魚臭が冬晴れの日光に波紋して、
修築中の郵便局の屋根へ、鎖で縛った瓦の束がするすると捲き上って行った。 向う岸....
「細木香以」より 著者:森鴎外
な生垣で、大小高低さまざまの墓石が、道行人の目に触れていた。今は西教寺も願行寺も
修築せられ、願行寺の生垣は一変して堅固な石塀となった。ただ空に聳えて鬱蒼たる古木....
「土の中からの話」より 著者:坂口安吾
あって、安八郡のさる池の堤がこわれて水がたまらず灌漑の用を果しておらぬのを見て、
修築を企てた。すると土民は口をそろえて、この池は神様が水を嫌っているのだから水を....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
になった。 榛名南麓の箕輪町でも、疎開学童を受け入れることになったので、校舎の
修築、炊事場の新設、井戸を新しく掘るなど、いろいろ準備に忙しい。 榛名山の南麓....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、外廓の石垣を築いていた。搦手の橋梁や、濠を浚う工事にもかかっている。 石垣の
修築は、幕府の干渉がやかましいものだが、阿波守は、わずかな河川の修復を口実にして....
「三国志」より 著者:吉川英治
のすがたが相府に見えた。 二夫人の内院が、建築も古いせいか、雨漏りして困るので
修築してもらいたいと、役人へ頼みにきたのである。 「かしこまりました。さっそく丞....
「三国志」より 著者:吉川英治
してその日頃から、徐々に水はひいてきた。城兵は生気をとりもどし、壁を繕い、石垣を
修築し、さらに新しい防塁を加えて、弩弓石砲をならべ、 「いざ、来れ」 と、大い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、一切は解けていた。 正季の話によると。 鎌倉方の湯浅定仏は、赤坂の焼け城を
修築して、そのあとに入り、それもほぼ竣工したので、先ごろらい、しきりに兵糧を運び....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、ひとまず先に遊ばしてから……」 「いや、いや」と、正成はかろく首を振って「館の
修築を急ぐといえば、わたくし事のようだが、それも軍事の急なのだ。畿内洛中も、まず....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た武蔵が、少時あって伴い来ったのは、都甲金平という藩士であった。 後年、江戸城
修築の賦課が諸侯に命ぜられた時、肥後藩においては都甲金平が宰領して事に当ったが、....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
したさいには、城郭の荒廃すこぶるはなはだしくなっていた様子であるが、秋元氏これを
修築し、外濠内に三千石の田地を開いてこれを込高としておったとのことである。しかる....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
犬神人も下司法師原の徒で、けだし大社大寺には多く付属していたのであろう。 城塞
修築等の土木工事にも彼らは使役せられた。同書文明十一年十月一日の条に、「城人夫三....