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「修羅道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修羅道の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
印刷屋の強談判に低頭平身せねばならず金方を見付けに走り廻るなど、それは/\地獄の修羅道を見るような気味のよい話がタント沢山あるんですよ 『中途ヘコタレ全集』 競....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
、それが又自然に世の中の為にもなろう。ハハハハハハ。」 「それで世の中は何時迄も修羅道つづきで……御身は修羅道の屈原のような。」 「ナニ、屈原とナ。」 「心を厳....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
の小謡を、聞噛りに謳う下から、勝負!とそれ、銭の取遣り。板子の下が地獄なら、上も修羅道でござります。」 「船頭も同類かい、何の事じゃ、」 と法師は新になみなみ....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
盃を差し、女を酔わして堕落させようと思い、頻りに酒を勧める。其の心の中の戦は実に修羅道地獄の境界で、三人で酒を飲んで居りましたが、松五郎は調子の好い男で、 松「....
実さんの精神分析」より 著者:夢野久作
ら、何よりも先にそのモノスゴイ大きさの中から感ぜられる底知れぬ妖気に驚かされた。修羅道で敵手を喪った大将軍が、血刀を提げてクラ暗の中を見まわしているような悽愴た....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
相のまま、なやみ、もがき、猛り泣いて、かかる人間宿命を、一|箇の剣に具象し、その修羅道から救われるべき「道」をさがし求めた生命の記録が彼であったのだ。ということ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
したが登子、それだけの覚悟で添うには、なお足らぬこの男かもしれぬぞ。古来、弓矢の修羅道では、伯父|甥にして、敵とよびあい、兄弟父子の間ですら、ぜひなく裂かれて、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
最後とは本心ではない。むしろ、阿修羅の世に、ぜひなく悪鬼正成と生れかわった自己の修羅道の苦患は今日が第一歩ぞとさえ、ほんとには思っている。 けれど。 もう後....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
て勧学院を出た同窓の間には、いずれも相似た苦悶があった。 末期の世相と、未来の修羅道におののいて、若き西行は、歌の道と山林に隠れ、文覚は人妻の袈裟に恋して、そ....