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修辞学
「修辞学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修辞学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、三つの変死事件に触れていった。
「これが、暗黒の神秘――黒死館の悪霊さ。それを
修辞学的に云えば、さしずめ中世異端の弄技物とでも云うところだろうがね。しかし、そ....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
あって、ギリシア人的な自然研究などは無用有害だと云うのである(尤も言語・弁証術・
修辞学・数理論は必要だとする――事実アウグスティヌスは優れた文化人であったことを....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
はどこにあるかと言えば、それは象徴の暗示によって読者の連想の活動を刺激するという
修辞学的の方法によるほかはない。この方法が西欧で自覚的にもっぱら行なわれこれが本....
「ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
本名 Tiberius Claudius. ギリシャのアテネの市民であった富豪。
修辞学者であったが、その著作は今日残っていない。彼の祖父の領地は反逆のために没収....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
、哲学自身この点の反省を加えた種類の哲学や哲学部門は非常に豊富である。その第一は
修辞学(レトリカ)だろう。
修辞学と云うと現今では作文の方法のように受け取られるが....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
まま描こうというのだ。そして思想の独自な働きを尊重して、何等理性の拘束も加えず、
修辞学的な配慮や道徳的な配慮を拒けて、思想の動くままに筆を走らせようというのだ。....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
や第二義的な位置しか占めない。 斯くて、超現実主義は、意識的理性の拘束を排し、
修辞学的な配慮を拒けて、吾々の精神世界に「存在する」思想そのものの独自な動きを、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
げんがく》を事としてる嫌味《いやみ》なものだった。貧弱なあるいは無理な筋の運び、
修辞学の議論みたいに抽象的な、あるいは社交婦人の会話みたいに実のない人物。古い主....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
妨訴抗弁であり、血に対する嫌悪である。すべての重罪審の底で、法官らの血なまぐさい
修辞学の熱弁の三重の厚みにおおわれながら、ひそかにうごめいているほの暗い避けがた....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
理の裏打ちをする時に、脱線するのだ。感銘そのものの誤は滅多にはない。「技巧などは
修辞学者にも分る。作の力、生命を掴むものが本当の批評家である。」と云う説があるが....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
ペリエ(Montpellier)市の人であったが、一八三〇年にエヴルーの中学校の
修辞学の教師となり、一八三三年には同校の校長となった。一八三四年に、この町で L....
「チェーホフの短篇に就いて」より 著者:神西清
置かなければならなかった。その一方商業的要求は、彼に専らユーモアの錬磨や、新鮮な
修辞学やを強要した。 この約束の下で書かれた彼の作品は、僅少のフウイトンをも含....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
書生気質』などよりは重かった。世間を敬服さした。これも私は丁度同時にバージーンの
修辞学を或る外国人から授かって、始終講義を聞いていた故、確かにその一部をバージー....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
調べもし復習もしなければならぬけれども、昼からの三時間はごくやさしい楽しみ半分の
修辞学とかあるいは習字作文等が主ですからその時は折々議論をすることもあるのです。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
方が、なおよいかも知れない。俊成も本来そういう歌人の一人であったのだ。折口博士の
修辞学にまなぶならば、「隠者文芸」はこの時代の文芸の、非常に重要な一部をなしてい....