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「修錬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

修錬の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
対象として意識した時には、その意識は已に活動を失ったものである。たとえば或芸術の修錬についても、一々の動作を意識している間は未だ真に生きた芸術ではない、無意識の....
風流仏」より 著者:幸田露伴
て余韵のある如く、意糾々気|昂々、抑も幾年の学びたる力一杯鍛いたる腕一杯の経験|修錬、渦まき起って沸々と、今|拳頭に迸り、倦も疲も忘れ果て、心は冴に冴渡る不乱不....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
事を諒として下さいまし。縫もよくこの意を体して、三年の間、昼夜を分かず、的を射る修錬をいたしました。――最初、的をつくります時、縫がものさしを取って、革鞄の寸法....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
置いて、これに向って呪文を唱え、印を結んで、錬磨の功を積むのだそうでありまする。修錬の極致に至りますると、隠身|避水火遁の術などはいうまでもございませぬ、如意自....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たことなのだから、腕のためにも仰云るような勉強は大切なことがよく判ります。職人的修錬の腕は元より問題外なのであるから。 「麦」については笑ってしまった。だって、....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
からだ。『万葉』の大伴卿の「讃酒歌十三首」にしても同事だ。いずれもが教養の高さと修錬の深さとを示している。真美の芸術はそういう境地に生い立ち呼吸するものだよ。そ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
の修練の場所はちがっても、等しくこれ日本の青年であります。日本の青年である以上、修錬の目的とするところは全く同一でなければなりません。その意味で、諸君がすでにわ....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
とやかに、やさしく、美しく、あでやかな差す手引く手にすぎないが、この奥には無限の修錬がつまれていて、ミコサマはナギナタの奥儀に達し、そこに至るまでには、実に泣き....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
と私は思うがどうか。もし畳というものが無かったら、日本人の勇気気力は今日のごとく修錬せられていなかったろうと考えるがどうかと尋ねられる。是には誠に柳田なる者も返....