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修養
「修養〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
修養の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
の笑い」と言っている、非常に無邪気な善良な笑い方をした。性質の純な所が、外面的の
修養などが剥《は》がれて現われたものである。
母の父は南部すなわち盛岡藩の江戸....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
尠《すくな》くないのであります。国の興亡は戦争の勝敗によりません、その民の平素の
修養によります。善き宗教、善き道徳、善き精神ありて国は戦争に負けても衰えません。....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
しきりに学問ということ、教育ということ、すなわち Culture《カルチュア》(
修養)ということが大へんにわれわれを動かします。われわれはドウしても学問をしなけ....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
労れて了う。 ▲自働車の上なら悠然と沈着て読書は本より禅の工風でも岡田式の精神
修養でも何でも出来そうだが、電車は人間を怯懦にし、煩瑣にし、野卑にし、放肆にする....
「獄中記」より 著者:大杉栄
下痢するというほどの浅ましい凡夫でも、時と場合とによれば、境遇次第で、何の苦心も
修養も煩悶もなく、ただちに聖人君子となれるのだ。 ある夜などは、自分が不能者に....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
の途端《とたん》に彼から頼まれたことを一切忘れてしまった。これは永年に亙る課長の
修養の力でもあったり且又《かつまた》習慣でもあった。“ものごとを記憶するよりは、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
誤った。 日本兵は嬉しい時には泣くけれど、悲しい時には一滴の涙をも出さぬように
修養しているのを知らなかったのだ。 ああ川上機関大尉! と叫んだのは、杉田が早....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
他の者にとりて、それは苦難と悲痛との修行である。その他知識を求むる者、克己自制の
修養を遂げんとする者等、各人各様である。要するに地上に降る者には、皆何等かの使命....
「カメラに関する覚え書」より 著者:伊丹万作
平素から芸術的理解力においては常に普通社会人の水準から一歩踏み出しているだけの
修養が必要なことはもちろん、専門知識においてはまた常に世界の最前線から一歩も遅れ....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
ある、最も生活と近接して居って最も家族的であって、然も清閑高雅、所有方面の精神的
修養に資せられるべきは言うを待たない、西洋などから頻りと新らしき家庭遊技などを輸....
「作画について」より 著者:上村松園
わば試作であり習作であったのですが、幼い頃から漢学、歴史は好き嫌いの別なく自分の
修養の世界でありましたし、ことに絵画的場面をひと一倍興味深く読み覚えていたせいも....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
の観点からいえば、孔子だの、仏陀だの、クリストだの、ソークラテースだの、みな人格
修養上最好の実例として仰慕すべきところである。 倫理には普遍的一般的方面と特殊....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
って謹慎していてもらいたいといって、旅費その他の纏まった手当をくれた。その外に、
修養のための書籍を二、三十冊わざわざ自分で買って来てYの退先きへ届けてくれたそう....
「想い出」より 著者:上村松園
は、唐美人など描く場合に大変役立ちました。絵の道に役立ったばかりでなく、私の精神
修養の上に、目に見えない力をつけていると思います。市村先生の『左伝』の御講義の日....
「西航日録」より 著者:井上円了
、五の会堂、いずれも群参せざるはなし。これ英国人のもっぱら誇るところにて、毎日曜
修養の力、よく今日の富強をきたすというも、あえて過言にあらざるべし。よって余は、....