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「俳優〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

俳優の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文章」より 著者:芥川竜之介
とうてい他人の作った弔辞を読み上げているなどとは思われない。保吉はひそかに校長の俳優的才能に敬服した。本堂はもとよりひっそりしている。身動きさえ滅多《めった》に....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
とも民衆の意志であるかのように信ぜしめるものを云うのである。この故に政治的天才は俳優的天才を伴うらしい。ナポレオンは「荘厳と滑稽との差は僅《わず》かに一歩である....
婦系図」より 著者:泉鏡花
隠喰いだが、喰ったものがね、」 「何だ、」 「馬でさ。」 「馬だと……」 「旅|俳優かい。」 「いんや、馬丁……貞造って……馬丁でね。私が静岡に落ちてた時分の飲....
春昼」より 著者:泉鏡花
沙汰した今日は当日。規模を大きく、建直した落成式、停車場に舞台がかかる、東京から俳優が来る、村のものの茶番がある、餅を撒く、昨夜も夜通し騒いでいて、今朝来がけの....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
。 十六 舞台は居所がわりになるのだ、と楽屋のものが云った、――俳優は人に知らさないのを手際に化ものの踊るうち、俯向伏している間に、玉の曇を拭っ....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
った。 かく停車場にお幾が演じた喜劇を知っている判事には、婆さんの昔の栄華も、俳優を茶屋の二階へ呼びなどしたことのある様子も、この寂寞の境に堪え得て一人で秋冬....
黒百合」より 著者:泉鏡花
哥、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取る数ではないから、家業はそれっきりである上に、俳優狂を始めて茶屋小屋|入をする、角力取、芸人を引張込んで雲井を吹かす、酒を飲む....
活動写真」より 著者:淡島寒月
、茲暫くは西洋物のようになる事はむずかしいであろう。 近頃フィルムに現われる諸俳優について、一々の批評をして見た所で、その俳優に対する好き好きがあろうから無駄....
歯車」より 著者:芥川竜之介
gaenger は仕合せにも僕自身に見えたことはなかった。しかし亜米利加の映画俳優になったK君の夫人は第二の僕を帝劇の廊下に見かけていた。(僕は突然K君の夫人....
火星の芝居」より 著者:石川啄木
居はまだだよ。その壁がつまり花道なんだ』 『もう沢山だ。止せよ』 『その花道を、俳優が先ず看客を引率して行くのだ。火星じゃ君、俳優が国王よりも権力があって、芝居....
多神教」より 著者:泉鏡花
男の妾、二十五、六)天狗。(丁々坊)巫女。(五十ばかり)道成寺の白拍子に扮したる俳優。一ツ目小僧の童男童女。村の児五、六人。 禰宜 (略装にて)いや、これこれ(....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ス・カレッジ King's College. キーン(人)Kean. 父も著名の俳優。一八〇九―一八六八。 キルヒホッフ(人)Kirchihoff. グスターフ....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
きてほうこう。」 昼も梟が鳴交わした。 この寺の墓所に、京の友禅とか、江戸の俳優|某とか、墓があるよし、人伝に聞いたので、それを捜すともなしに、卵塔の中へ入....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
あ、大きな燈籠の中に青い顔が、ぎゃあ。」 俥を棄てた。 術をもって対すれば、俳優何するものぞ。ただしその頃は、私に台本、戯曲を綴る気があった。ふと、演出にあ....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
ら 縁日 一 先年|尾上家の養子で橘之助といった名題|俳優が、年紀二十有五に満たず、肺を煩い、余り胸が痛いから白菊の露が飲みたいという....