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「倉庫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倉庫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
そりゃボエエムなの。下宿《げしゅく》も妙なところにいるのよ。羅紗屋《らしゃや》の倉庫《そうこ》の二階を借りているの。」 辰子はほとんど狡猾《こうかつ》そうにち....
」より 著者:芥川竜之介
笑顔《えがお》を送った。 「田中《たなか》さんが下すったの。御存知じゃなくって?倉庫会社の――」 卓子《テーブル》の上にはその次に、指環の箱が二つ出て来た。白....
或る女」より 著者:有島武郎
て葉子に取って運命的な一日は過ぎた。 一八 その夜船はビクトリヤに着いた。倉庫の立ちならんだ長い桟橋に“Car to the Town.Fare 15¢”....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うことがわかるのである。 それで、太陽の内部はこの種の熱を貯蔵する非常に大きな倉庫であると考えなければならない。これが冷却している間は、それが収縮している際と....
怪星ガン」より 著者:海野十三
帆村は三根夫のそばへかけよると、小さい声でたずねた。 「いまから五分まえに、後部倉庫からとつぜん火をふきだしたそうです。原因は不明。消火につとめたが、次々に爆発....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
、女ならよかろうてんだとよ。 二人来やがった。例の御説教だ集まれてんで、三号の倉庫に狼が羊の檻の中に逐い込まれた様だった。其の中に小羊が二匹来やがった。一人は....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
ら、おれはエミリーの酒場に敬意を表してくる。そうだ、それからプリ銃砲店に寄って、倉庫探しの結果を聞いてくるからね」 「倉庫探しというのは、何のことかね」 「いや....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
見るような口のききかたをした。 杉田二等水兵といえば、川上機関大尉に助けられて倉庫の中に身をひそめていたはずだった。彼は探し出されてまた捕らえられたらしいが、....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
である。 ◇ 明治時代のさる小説家が生半可で、彼の小説中に質屋の倉庫に提灯を持って入ったと書いて識者の笑いを招いた事もある。越えて明治十年頃と思....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
階がなかつた。 一階にあたるところは駅の引込線がはいつていて、ちようど扉のない倉庫のような体裁を備えており、しかもだれでも通りぬけ自由であつた。そのかわり夜な....
暗号数字」より 著者:海野十三
のだった。 店員の態度が、可笑しいほどがらりと変った。そこにない洋酒をいうと、倉庫にあるから只今持ってまいりますと、奥の方へすっとんでいった。それが帆村の覘い....
」より 著者:犬田卯
では……」 「でも、山十(町の肥料屋)なんどへ行けば、一時の間に合せ位のものは、倉庫の中に昼寝しているっち話だねえか。どうだや、そいつを何とか、こうお上の力で、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れ。午前、カリタクロソ港に入り、硝石のために停船す。海岸には市街なく、ただ工場と倉庫あるのみ。この近傍アントファガスタ港よりボリビア国に通ずる鉄路あり。この港も....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
橋にある板問屋の俵松に住み変えた。板問屋の労働は激しかった。日のあるうちは浜から倉庫へ板をかついで運ぶのだ。 筋肉労働にはあきがくる。私は筋肉労働ではない仕事....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るる危険甚大で、追撃は通常行なわれず、徹底的な戦捷の効果は求め難かった。 3、倉庫給養 三十年戦争には徴発に依る事が多かったが、そのため土地を荒し、人民は逃....