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倉橋
「倉橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
倉橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「並木」より 著者:島崎藤村
た。 友達に別れると、遽然《にわかに》相川は気の衰頽《おとろえ》を感じた。和田
倉橋から一つ橋の方へ、内濠《うちぼり》に添うて平坦《たいら》な道路《みち》を帰っ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
て、女鳥王といっしょにすばやく大和へ逃げ出しておしまいになりました。そのお途中、
倉橋山という険しい山をお越えになるときに、かよわい女鳥王はたいそうご難渋をなすっ....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
見てそれと知った、というので同行を申し込まれたのである、大阪高等工業学校の生徒、
倉橋藤次郎氏である、一人でも同行者を増した心強さは、言うまでもない。 翌朝例の....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ゼントス。各中隊は速カニ出発シ、第一中隊ハ鴨島ニ、第二中隊ハ柳島ニ、第三中隊ハ板
倉橋附近ニ、陣地ヲ占領スベシ。終」 いよいよ出動命令が発せられたのである。川村....
「涼亭」より 著者:田中貢太郎
童子の試にとおらないという困り者でしたが、お父さんに随いて荊南へ行って、南城の外
倉橋の側に宿をとっていると、夢に雉冠絳衣の人が来て、その人は右の手に刀を持ち、左....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ように、作者が感じたから、斯ういう表現を取ったものであろう。巻三(二九〇)に、「
倉橋の山を高みか夜ごもりに出で来る月の光ともしき」とあるのも全体が似て居るが、こ....
「助五郎余罪」より 著者:牧逸馬
朴訥らしくもじもじした。 「ああ、これから美倉《みくら》へ出て――」 「へえ、美
倉橋を渡りますだ」 と言いながらさては浅草の和泉屋かと、助五郎は釣り出しを掛け....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
ある。それは伊丹弥次兵衛正恒、穂積権九郎宗重、熊谷小五八照賢、鞍手助左衛門正親、
倉橋伝十郎直行、粕屋甚七常定、神原茂左衛門基治で、年齢はいちいち記されていないが....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
いお師匠さんが、お祭りによばれてゆく先もやっぱりかの木更津である。 「義士伝」の
倉橋伝助が、まだ長谷川金次郎といって飲む打つ買うの三道楽であった時分、江戸を食い....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
つも禁じています。 私は一週間すれば別府を去って、妹とも別れて、この夏はたぶん
倉橋島の音戸という広島湾内の小島にて暮らすようになりましょう。私はそこでしばらく....
「煩悶」より 著者:正岡子規
どこで飲んだ、どこで飲んだもねえものだ、おれが飲む処は新橋か柳橋、二重橋から和田
倉橋、オットそいつはからくりだよ、何、今夜はね柳橋でね小紫をあいかたで飲みました....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
した実例はまだ聞いていないが、チチグサという方は信州と百数十里を隔てた、広島県の
倉橋島にも同じ例があるのである。 それから今一つ児童の命名になるかと思うのは、....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
吹島 同 仲多度郡 山口県|宇部市 4 同 吉敷郡 広島県広島市 2 同
倉橋島 同 豊田郡 2 岡山県|浅口郡 兵庫県|赤穂郡 同 加西郡 大阪府....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
があり、同心では、北の三羽烏とも、中山の三十手ともいわれる早川逸平、河越権兵衛、
倉橋剣助などの腕ききが揃っていた。 正徳四年に就役して以来、出雲守は、行政警視....