個人的[語句情報] » 個人的

「個人的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

個人的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宣言一つ」より 著者:有島武郎
。 かつて河上肇《かわかみはじめ》氏とはじめて対面した時(これから述べる話柄は個人的なものだから、ここに公言するのはあるいは失当かもしれないが、ここでは普通の....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
ひっきょう》創造力の意にほかならぬ。世界の歴史はようするに、この自主創造の猛烈な個人的慾望の、変化極りなき消長を語るものであるのだ。嘘と思うなら、かりにいっさい....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
実である。国家ちょう問題が我々の脳裡《のうり》に入ってくるのは、ただそれが我々の個人的利害に関係する時だけである。そうしてそれが過ぎてしまえば、ふたたび他人同志....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ことは、社会生活の基調となりたがる。だから今の程度の人類生活の様式下にあっては、個人的の飛躍的動向を無視圧迫しても、智的生活の確立を希望する。現代の政治も、教育....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
補遺と修正を加えたことである。これはその後にこの方面に関して現われた文献と並びに個人的の示教によったものである。それらの示教に対してはここで特に深謝の意を表して....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
あります。中世にはギリシャ、ローマ時代に発達した軍事的組織が全部崩壊して、騎士の個人的戦闘になってしまいました。一般文化も中世は見方によって暗黒時代でありますが....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
困難なる状勢を突破して新日本の建設を計るには、機敏に活動し、最新の科学を驅使する個人的企業にまつべき分野の極めて多いことを考えねばならぬ。妙な嫉妬心から徒らに高....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
人間の眼が自分を見るのに適していないためらしい。 ○俳優に対する演出者の強みには個人的なものと一般的なものと両様ある。個人的なものとはもっぱら演出者の個々の眼の....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
た。そして幸徳は毎月その機関誌に通信を送っていた。しかし、元来無政府主義者には、個人的または小団体的の運動を重んじて、一国的とか国際的とかの組織を軽んずる傾向が....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
居ります。又その内容も古今に亘り、顕幽に跨り、又或る部分は一|般的、又或る部分は個人的と言った具合に、随分まちまちに入り乱れて居ります。従ってその全部を公開する....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
ぬ。 次にわれ等の仕事は、積極的の自主的意見に捕えられて、矢鱈に反対したり、又個人的欲望の奴隷となりて、白を黒と言いくるめたりするような人であっては、殆ど何事....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
楽物を批評したにとどまる。そして、此の休養的教養を力説した事が、何事にも精神的で個人的で且つ謂わゆる温健な、エレン・ケイの特徴なのである。従って、本間久雄君のよ....
茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
礎として居る点が、最も社会と調和し易いからである、他の品位ある多くの芸術は天才的個人的に偏して、衆と共にするということが頗る困難であるから何人にも楽むということ....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
られ、幹部連中からは敬遠されがちであった。が、しかし殺されるなぞと云うような変に個人的な、切羽詰った恨みを受けるような人では決してなかった。今度の坑夫塗込事件だ....
革命の研究」より 著者:大杉栄
らけ出された時。失神のそばに非常な熱誠を見、臆病のそばに勇敢を見、つまらぬ反感や個人的陰謀のそばに非常な自己犠牲を見る時。過去の諸制度が倒れて、新しい制度が相続....