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「倍旧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倍旧の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ざいますから何卒お客様御一同に対しまする当曲馬団の誠意の程を御酌量賜わりまして、倍旧のお引立あらん事を伏してお願い申上ぐる次第でございます」 陳べ了った燕尾服....
文学の大衆化論について」より 著者:宮本百合子
来の作家たちの新しい努力の成果への希望とともに、文学の生産者としての大衆に対する倍旧の期待なしに云われるとすれば、結局は健全性を失って、やはり文壇的な一つの風潮....
丹下左膳」より 著者:林不忘
雲丸が、今宵からは若年の剣士諏訪栄三郎のかいなに破邪《はじゃ》のつるぎと変じて、倍旧の迅火殺陣《じんかさつじん》の場に乾雲独自のはたらきを示そうとしているのだ。....
独逸の範とすべき点」より 著者:国枝史郎
だから。まことにこの森林の子、ゲルマン族の偉らさは、敗けて敗けず、むしろ焦土から倍旧の美しい、化学や芸術の花を咲かせて、敵国に復讐し、己れ甦生する所にある。 ....
二つの松川」より 著者:細井吉造
びは風になぎられる森林の悲鳴で、その瞬間水音は少しばかりかき消されるが、まもなく倍旧の響きを立てて応じて来る。午前一時……そして二時。谷の水音はこの時刻に一番強....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
ベ・フェロンを本国に送還したが、彼はすぐさまポンジシェリィの布教団へ派遣されて、倍旧の戦闘的ジェスイットとして、「神と祖国のために」極東での経験を役立てることに....