倒立[語句情報] » 倒立

「倒立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

倒立の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風の便り」より 著者:太宰治
笑いをしたようです。本当に、仕事の邪魔どころか、私は目がくらんで矢庭《やにわ》に倒立《さかだ》ちでもしたい気持でした。私はあの日、もう東京へ帰ろうかと思っていた....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
動物園を考えた。 見物人が一銭を水中へ投げると海女は巧に拾うのだ、その時海女は倒立ちとなって汚水から二本の青ざめた足を突き出した、その足の裏は萎びて、うすっぺ....
ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
まらん奴を仲間にいれたなあ。あいつは、いそぎんちゃくだよ。あんな奴と喧嘩したら、倒立ちしたってこっちが負けだ。ちっとも手むかいせずに、こっちの殴った手へべっとり....
だいこん」より 著者:久生十蘭
はありません」 「鯱っちょこ立ちなんかはどうですか」 「ハンドスタンド……つまり倒立《とうりつ》というのが徒手体操にありますから、もちろん体育の部類へ入るでしょ....