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候補者
「候補者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
候補者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文放古」より 著者:芥川竜之介
してしまうのよ。『理想の高い』! 理想って言葉にさえ気の毒だわね。この市じゃ夫の
候補者《こうほしゃ》のほかには理想って言葉を使わないんですもの。そのまた
候補者の....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ない。だからどうせ世の中は理想通りに行かないものだとあきらめて、好《い》い加減な
候補者で満足するさ。』と、世話を焼いた事があるのですが、三浦は反《かえ》ってその....
「或る女」より 著者:有島武郎
なしにさらに新しい性的興味の対象を求めるようになるのは目前の事だ。現に愛子はその
候補者の一人として倉地の目には映り始めているのではないか。葉子は倉地との関係を始....
「予報省告示」より 著者:海野十三
至急に、世界は協力して、氷河期対策調査事業を起すべきだと考えます。 (婦人代議士
候補者) 〔読後感その四〕 また戦争だなどと、そんな不吉なことをいうなよ。(懲々生)....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
って、浅草へ電報を打ったので、今度はお袋が独りでやって来たのだ。つれた女は芸者の
候補者だ。 お君が一座の人々をぎろぎろ見くらべているところで、お袋はお貞と吉弥....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
危機にあって市長を空席にするは一日も許されざる事情にあるを以て、早くも後任市長の
候補者が話題に上っているが、有力者の一部では見識手腕|倶に優れた清廉の士現市議中....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
なった時、大隊長の山田というのが、自分の細君の妹のために婿選びをした。そして二人
候補者ができたのだが、ついに父の手にそれが落ちたのだそうだ。 その当時母は山田....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
だ牢にはいっていたが、僕がフランスを出る数日前に、パリ近郊の下院代議士補欠選挙の
候補者として、未曽有の投票数で当選した。反対諸党は合同して一人の
候補者を出す筈で....
「火星兵団」より 著者:海野十三
道での出来事だった」
「なるほど、それから……」
「それから――人命救助の表彰の
候補者として、この少年宮本一太郎を――あっ、やっぱりいけません」
「何だ。早く名....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
て大いにコボシているそうだ。僕のところは机だけは初めから入れてくれた。たぶん特待
候補者とでも言うのであったんだろう。 自分が特権階級にはいって見れば、なるほど....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
ね誤りなきを期することができるはずである。たとえば、今回の選挙に際しても、多くの
候補者のうちから、きわめて乏しいほんものをえり分けることは決してむずかしいことで....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
正は訓導を監督指令するの権を有す、訓導は一カ寺の住職となることを得、試補は訓導の
候補者なり。教正中に二人の大教正の名称を有する者あり、これ国教宗の管長なり。一つ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
立候補できないので、群馬県第一区から立った須永好君の応援に出かけた。当時の無産党
候補者の演説会には必ず警官が臨席して
候補者が政府を攻撃し、社会主義を説くと「弁士....
「耳香水」より 著者:大倉燁子
意らしく振舞っていたのはほんとに浅間しいと思いました。でも有名な金持なので、若い
候補者が次ぎから次ぎと絶えないんです。そのために彼女の通信は一番数も多く、かさば....
「鷺娘」より 著者:大倉燁子
ってにやりと笑い、揶揄口調で云うのだった。 「やあ素敵! モダンだな。お婿さんの
候補者かい? 素晴らしい美男子じゃないか」 「知らない」 百合子はすねたように....