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借入れ
「借入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
借入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もかまわず、ドシドシ買入れ、お金が尽きた時は、貸金の証文までも抵当に入れてお金を
借入れ、それで穀物を買い、人にもそのようにおすすめになりましたが、なにをそんなに....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
がちな川上よりも、信用が百倍もあった。細君の印形《いんぎょう》は五万円の基本金を
借入れて夫の手に渡し、川上座の基礎はその金を根柢《こんてい》として築きあげられて....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ったのである。そこで世子は直ちに帰藩せられることになったが、この時初めて外国船を
借入れて、兵庫港より乗込まるることになった。それで大阪までは船で淀川を下り、それ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
買ってくれという、ずいぶん厄介な注文をしてくれないか。 次の書物、買入れまたは
借入れを乞う。買うのは毎月一冊ぐらいずつでいい。それも無理にとは言わない。 デ....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
その後はその邸もあるいは実隆の差配に属したのかも知れぬ。大永七年に花山家からして
借入れを申込まれた時に、実隆は今仁和寺宮の衆が宿舎としているから、貸すわけに行き....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
は、小栗上野介《おぐりこうずけのすけ》が、軍用金の調達に奔走したが、フランスから
借入れる外、方法がつかなかった、そして二人の貰った軍用金とて、少額なものであった....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
のだが、保険金の内借りまでしてまだ足らず、ついに銀行から一割二分の利子で、ほかに
借入れ手数料二分、期限の借換えの時に踊りと称して一ヶ月分の利子を取られたので、合....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
の労働者を使用せんと欲し、かくて借入に対する彼れの動機は増加する。彼はより多くを
借入れ、かくて資本は、一製造業者がその常職業を止める必要なしに、一職業から他のそ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ない。蒙昧人の怠惰は人のよく知るところである。そして毎年競争入札で貸付ける土地を
借入れ、また常に圧制的な支配者の要求と、敵の掠奪と、またしばしばその契約の蹂躪と....
「『鉢の子』から『其中庵』まで」より 著者:種田山頭火
ので、さっそく土地借入に没頭した。人の知らない苦心をして、やっと山裾の畑地一劃を
借入れる約束はしたが、それからが難関であった。当村居住の確実な保証人を二人立てて....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ルピーだけ送って貰いました。大宮君もその時には有余った金がなかったそうで、外から
借入れてわざわざ送ってくれたのだそうです。まあその金で始末をしてどうにかカルカッ....
「志士と経済」より 著者:服部之総
家が騒ぎ立てない今の内に、然るべき器量人を大阪へ差立てて、銀主から借りられるだけ
借入れさせ、軍費の備をしておくこと肝要である旨。 第三に、兵糧としての米穀も同....