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「借問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

借問の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
菓子を持って来い」 「君も随分食うね」と赤きシャツを着たる一少尉は微笑みつ。 「借問す君はどうだ。菓子を食って老人組を罵倒するは、けだしわが輩|士官次室の英雄の....
丹下左膳」より 著者:林不忘
静かに硯箱を引きよせ、巻紙をひろげて、サラサラと一筆したためました。 「宗匠に借問《しゃくもん》す。こけ猿と称する偽物、江戸に数多く現われおる由、ほんものを見....
十二支考」より 著者:南方熊楠
れを作り、道路に宣令して、宿るを須《ま》つ。時に阿那律、暮にかの村に至り、宿所を借問す。人有りて語りて言う、某甲の家に有りと。すなわち往きて宿を求む。阿那律、先....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ッ。 「その、言種がよ、「ちとお慰みに何ぞごらん遊ばせ。」は悩ませるじゃないか。借問す貸本屋に、あんな口上、というのがあるかい。」 「柄にあり、人により、類に応....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
書中の問題を研究しても実用の問題が発達上に大いなる関係を有したことが知られる。貸借問題、利足問題、年賦問題、反別問題、銀と灰吹問題、築堤の問題、材積の問題、物価....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
者は、彼らからいわせるといわゆる、 (いったいなんのために生きているんだ) と借問される部類のほうで、みんな荷梱の蔭に、ぽつねんと味気ない顔して、冬の海をなが....
三国志」より 著者:吉川英治
。 中軍の校尉|袁紹であった。 袁紹は、敢然、反対の口火を切っていった。 「借問する! 董将軍。――あなたは何がために、好んで平地に波瀾を招くか。一度ならず....
三国志」より 著者:吉川英治
のふたりを当世の英雄にあげたが、もうほかに天下に人物なしと心得ておられるか。――借問す! 現代は事実、そんなにも人材が貧困だろうか」 強いられる酒杯と、向けて....
三国志」より 著者:吉川英治
うが、単福では、知る者もありますまい」 「聞けば聞くほど、ゆかしいもの。士道――借問するが、程※、そちの才智と徐庶とを比較したら、どういえるか」 「到底、それが....
三国志」より 著者:吉川英治
て、強いて理由づけようとしておられるらしい。そういうお考え方もまた逆心といえる。借問す、貴下は、貴下の主家が衰えたら、曹操のように、たちまち主君の孫権をないがし....
三国志」より 著者:吉川英治
の交渉を全部容認し、ふたたび魯粛を荊州接収のため現地へ派遣した。 荊州の領土貸借問題は、両国の国交上、多年にわたる癌であったが、ここにようやく、その全部とまで....
三国志」より 著者:吉川英治
を救い出し、もって呉王のお旨を安め奉り、あわせてわれらの士気を昂揚されたい。――借問す、大都督には、かかる大計をお持ちなりや」 陸遜はほとんど問題にしなかった....
私本太平記」より 著者:吉川英治
になされた、第一の御理由であったように思われまする」 問「検校。てまえにも一つ借問させていただきます。――夢窓国師は、尊氏公の長所三ツを賞めて、一は生死に超脱....