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借賃
「借賃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
借賃の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
八を竜之助に突返して、 「さあ、これがそのお礼だ、その方へのお礼ではない、尺八の
借賃じゃ、取っておけ」 いくらかのお捻《ひね》りを拵《こしら》えて竜之助の前に....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、グラアジ費その他は一切こっち持ちで、ほかに巴里十六区のアパルトマン代ほどに高い
借賃を払わなければならないのだ。しかし、そこの自動車には、どう見ても富豪の自家用....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の当座非常に困窮していた。新たに家具を整えたし、住居は前と同様に不便でありながら
借賃が高かったし、クリストフには弟子が減っていたし、費用はかさんでいた。辛うじて....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
。みんな学生ばかりですから、お金はちっともございませんでしたの。あの日も、劇場の
借賃が払える払えないで、騒いでいましたの。ところへ、あのお金が来たものですから、....
「円太郎馬車」より 著者:正岡容
てみないことにはトックリと肯けるものでない。そこで圓太郎は心やすい荒物屋へ行って
借賃を払い、これだけ借りてきたのだった。 借りてきた一升桝を十個ずつ、ズラリと....
「夏の町」より 著者:永井荷風
丁字屋《ちょうじや》から借舟《かりぶね》をするにしても、バッテラと荷足とは一日の
借賃《かりちん》に非常な相違があった。 土曜といわず日曜といわず学校の帰り掛け....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
寝道具や何かがまだよく揃いますまい」父「イヤそれはどうでもなる。東京は便利な処で
借賃《かりちん》さえ出せば夜具は何時《いつ》でも貸す処がある。それに跡《あと》か....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
にしました。私がダージリンに着いた時分にはわずかに三百円しかなかったけれども家の
借賃と月謝と書物代に小遣だけですからその金で一ヵ年半を支うることが出来た。もし食....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
桶代 四円五十銭 一、人足二人 三円 一、輿
借賃 一円 一、花二つ人足付 二円七十銭 一、人....