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値下り
「値下り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
値下りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「今日の文化の諸問題」より 著者:宮本百合子
方が安心であり便利である。まして昨今のように世界の経済恐慌につれて、米の問題、繭
値下りの問題など、農民の生命をおびやかす問題が一向に具体的な解決を見ないでますま....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
て作《さく》を作る方針にして居る。これは此処《ここ》何年というもの、ずっと生糸の
値下りから各町村でも、なるべく桑園を作畑に改めさせ、多少の奨励金を出して居るのと....
「日月様」より 著者:坂口安吾
右往左往に荷物を運んでいる。この一区の大疎開によって、タンスなども二十円ぐらいに
値下りしたというぐらいなものであった。 そのくせ、家を叩きつぶして百|米道路を....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
「ボクも材木のことは知らないけど、相場よりも安ければ買っていゝわけだね。今後の
値下りがなければね。何商品でも、そうだろうねえ。そうじゃないの」 と半平は言葉....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あげない方が稼ぎになろうというものだ。その上目先がきいているから、仏像がタダ同然
値下りのドサクサ中に諸方のお寺の仏像をかきあつめ、十年あとではそれが大そうなモウ....
「瘤」より 著者:犬田卯
貸すで、碌な抵当もとらずどしどし有志らへ貸し出してよ、それであの瓦落くって土地は
値下り、米も
値下り、繭も何もかも八割九割も下っちまったんだもの――いや、そればか....