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偉
「偉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
ぎた。「一体十九世紀の前半の作家はバルザックにしろサンドにしろ、後半の作家よりは
偉いですね」客は――自分ははっきり覚えている。客は熱心にこう云っていた。
午後....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
しいものはない。先生は、このごろある転機の上に立っていられたようだから。すべての
偉大な人のように、五十歳を期として、さらに大踏歩《だいとうほ》を進められようとし....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ばよいのであろう。万人に正確だと認められている無数の史料か、あるいは今見て来た魁
偉《かいい》な老紳士か。前者を疑うのが自分の頭を疑うのなら、後者を疑うのは自分の....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
け》もございませんが、ただあの大阪の御城を見たら、太閤様《たいこうさま》のように
偉い人でも、いつか一度は死んでしまう。して見れば人間と云うものは、いくら栄耀栄華....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
遠い上流まで熊笹の中を、分け上《のぼ》る事も稀《まれ》ではなかった。
その内に
偉大な山々も、谷川を隔てた森林も、おいおい彼と交渉のない、死んだ自然に変って行っ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
将軍の声が響いた。が、今度は叱声《しっせい》の代りに、深い感激の嘆声だった。
「
偉い奴じゃ。それでこそ日本男児《にっぽんだんじ》じゃ。」
穂積中佐はもう一度、....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の儀式である。何の為に熱狂したのかは「改造」社主の山本氏さえ知らない。
すると
偉大なる神秘主義者はスウエデンボルグだのベエメだのではない。実は我々文明の民であ....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
これはさらに自分の思い出したくないことであるが、おそらくその時の自分は、いかにも
偉大な思想家の墓前を訪《と》うらしい、思わせぶりな感傷に充《み》ち満ちていたこと....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
覗きに行った。清正は短い顋髯を生やし、金槌や鉋を使っていた。けれども何か僕らには
偉そうに思われてしかたがなかった。 三三 七不思議 そのころはどの家....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
十七字などを並べたことのない人間だった。勿論蛇笏の名も知らなかった。が、そう云う
偉い人を知らずにいるのは不本意だったから、その飯田蛇笏なるものの作句を二つ三つ尋....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
スタンダアルとメリメとを比較した場合、スタンダアルはメリメよりも
偉大であるが、メリメよりも芸術家ではないと云う。云う心はメリメよりも、一つ一つの....
「近藤浩一路氏」より 著者:芥川竜之介
も昔の通りである。書生らしい容子も、以前と変っていない。しかしあの丸太のような、
偉大なる桜のステッキだけは、再び君の手に見られなかった。――....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというよ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
おり、大気の中にさえ立ちこめているようだった。移住のはじまったころ、ドイツのある
偉い祈祷医師がこの場所に魔法をかけたのだというものもあるが、またあるものは、ヘン....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
明けると、そこから明るい太陽が遠慮なく射し込んで来ました。お神さんは、急に自分が
偉い人間にでもなったような自慢らしい気持がするので、不思議に思われる位でした。 ....