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偉い
「偉い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偉いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
ぎた。「一体十九世紀の前半の作家はバルザックにしろサンドにしろ、後半の作家よりは
偉いですね」客は――自分ははっきり覚えている。客は熱心にこう云っていた。
午後....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
け》もございませんが、ただあの大阪の御城を見たら、太閤様《たいこうさま》のように
偉い人でも、いつか一度は死んでしまう。して見れば人間と云うものは、いくら栄耀栄華....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
将軍の声が響いた。が、今度は叱声《しっせい》の代りに、深い感激の嘆声だった。
「
偉い奴じゃ。それでこそ日本男児《にっぽんだんじ》じゃ。」
穂積中佐はもう一度、....
「或る女」より 著者:有島武郎
どうでしょう。すぐおじさんとけんかして出てしまいますわ。それはわたし、おじさんを
偉い方《かた》だとは思っていますが、わたしこんなに生まれついたんですからどうしよ....
「或る女」より 著者:有島武郎
議会に出席しました。あなたも知っておらるるとおりドイツ人のあのへんにおける勢力は
偉いものです。博覧会が開けたら、われわれは米国に対してよりもむしろこれらのドイツ....
「片信」より 著者:有島武郎
柄《がら》にもないところに出しゃばらせるのを拒むのだ。ロシアでインテリゲンチャが
偉い働きをしたから、日本でもインテリゲンチャが働くのに何が悪いなどの議論も聞くが....
「星座」より 著者:有島武郎
躍り上がりながら顔をめちゃくちゃにした。
「星野って奴は西山、貴様づれよりやはり
偉いぞ」
西山は日ごろの口軽に似ず返答に困った。西山が星野を推賞した、その矛《....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
オメガであるならば、私の以上の言説は正当になされた言説であると信じている。どんな
偉い学者であれ、思想家であれ、運動家であれ、頭領であれ、第四階級な労働者たること....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
『ちっともさびしいことはございません。』といかにもあっさりした返答。 『まァお
偉いこと……。しかし時々はお父さまやお母さまにお逢いしたいでしょう。いつかお逢い....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
かれたものらしかった。けれども偶然僕の読んだ一行は忽ち僕を打ちのめした。 「一番
偉いツォイスの神でも復讐の神にはかないません。……」 僕はこの本屋の店を後ろに....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
十七字などを並べたことのない人間だった。勿論蛇笏の名も知らなかった。が、そう云う
偉い人を知らずにいるのは不本意だったから、その飯田蛇笏なるものの作句を二つ三つ尋....
「母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
われの兄弟のために助けてやらねばならぬぞ。全く孝行者だ。一人できたのか。ほんとに
偉いぞ。愛国者だ、さあこちらへ来な、葡萄酒でものんだがよい。わしたちが母親のとこ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
おり、大気の中にさえ立ちこめているようだった。移住のはじまったころ、ドイツのある
偉い祈祷医師がこの場所に魔法をかけたのだというものもあるが、またあるものは、ヘン....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
か。 瀬古 (驚いたようすをしながら)え、食べない。これを。食べないとはおまえ
偉いねえ。おまえの趣味がそれほどノーブルに洗練されているとは思わなかった。全くお....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
明けると、そこから明るい太陽が遠慮なく射し込んで来ました。お神さんは、急に自分が
偉い人間にでもなったような自慢らしい気持がするので、不思議に思われる位でした。 ....