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偉力
「偉力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偉力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
ことですか」 「ああ、ソノほかでもないが、博士には敬意を表したい。博士の音楽浴の
偉力によって、当国は完全に治まっている。音楽浴を終ると、誰も彼も生れかわったよう....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
までの最短距離は僅々五十メートルしかなかったのだった。小さなピストルでも、容易に
偉力を発揮できるほどの近さだった。 それにしても、みすみす自分の邸が疑惑の的に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
続けたという話もあった。 だが、どうにもならなくなったのは、敵の空軍の圧倒的|
偉力だった。 敵艦を沈没させるのは自信があったが、敵機を射ち落すことは、中々う....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
ぎは一段と大きくなった。 だが結局、判らぬものは遂に判らなかった。五百円懸賞の
偉力をもってしても、ラジウムは出て来なかった。なにしろ太さといえば鉛筆の芯ぐらい....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
等はとうの昔に、全身蜂の巣のように穴が明いてしまったであろう。 だが軽機関銃の
偉力は素晴らしかった。物凄い速さで飛びだしてくる銃丸は、大部分防弾衣で防ぎとめら....
「海底大陸」より 著者:海野十三
のようにひきもどされたのだ。 おそろしい弾力のあるかべだ。 そうなると弾丸の
偉力がなくなる。 「ち、ちくしょう。負けるものか」 パイクソンは、銃をどんどん....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
と砲門をつきだした。 あとは、ガスコの「焼け」という号令一つで、このレンズ砲が
偉力を発し、たちどころに救援隊ロケット九台を火のかたまりとしてしまうことができる....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
の戦車となって、貴様たちを、苺クリームのように潰し去るであろう。わが機械化兵団の
偉力を、今に思いしらせてやるぞ」 と、そこまでは、威勢のいい声を出して、見得を....
「大使館の始末機関」より 著者:海野十三
よりもまず、余が依存いたすことは、老師の手腕と、この某国大使館における始末機関の
偉力とですぞ。昨夜は失敗しましたが、今日は十分に駆使して、金博士を綺麗に始末して....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
へ吹きとばされ、やがて姿は見えなくなった。 思いがけないポコちゃんのくしゃみの
偉力だった。 ポコちゃんは戸口にぺったり、しりもちをついたまま、ぽかんとして石....
「火星兵団」より 著者:海野十三
い殻が、見る見る中に蒸発して、影も形もなくなってしまうのだ」
それが十号ガスの
偉力であった。たいへんな力を持った毒ガスである。新田先生はこれを聞いて舌を巻いた....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
、いつも航空母艦の上から、俺たちが交る交る飛び出して警戒の任に当っている。これの
偉力は、映画『太平洋爆撃隊』にも撮ったことがあるが、知るものぞ知るで、まず空中無....
「空襲警報」より 著者:海野十三
遂に敵機の空襲を迎えずにすんだのであった。帝都の四周を守る防空飛行隊と、高射砲の
偉力とは、ついに敵機の侵入を完全に食いとめることができたのだった。 しかし、世....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
ケットに四匹や五匹入れて行ける。これを訓練して、一旦有事のときに使うときは、その
偉力は実に素晴らしいものである。ただ一つ、鼠の欠点は鼻の頭が弱いことである。ここ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
逐次拡大して来たのであるが、それは文明の進歩に依り主権の所有する武力が完全にその
偉力を発揮し得る範囲をもって政治的統一の限度とする。すなわち将来主権者の所有する....