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偏り
「偏り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偏りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ないと思ってもついムカムカッと来て前後を忘却したりするのは、やはり一時的の精神の
偏りを、自分で持ち直す事が出来ないという、アタマの弱点を曝露しているのではないか....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
している少数の人々以外には、深き困惑に陥るのである。 この常識から見れば奇妙な
偏りをもった古典文学謳歌の傾向が、ともかく自身のために語り得る場処をもち得ている....
「死者の書」より 著者:折口信夫
君の心を饒やかにしたのは、此新訳の阿弥陀経一巻であった。 国の版図の上では、東に
偏り過ぎた山国の首都よりも、太宰府は、遥かに開けていた。大陸から渡る新しい文物は....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を他から借りて来た。これで実験したところ、著しく作用が現われた。かつ磁石の作用は
偏りの面を一定の角だけ廻転さすので、この角は磁気力の強さにより、また磁気力の生ず....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
浮ぶのは、シャスタ山である。がそれは必ずしも、好きであるからではない、位置が南に
偏り過ぎて、雪が早く融けるし、氷河は小ッぽけな塊に過ぎないし、富士山のように、新....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
区別をつけて、おのおのの方面に見分けたまでです。 ですから、物事はあまり一方へ
偏り過ぎると妙なものになります。たとえば前の柿の例にしても、贈って来た人の好意は....