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偏る
「偏る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偏るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
かでぱっちり眼を開けているうちに、いつか自分の体を両手で撫でていた。そして嗜好に
偏る自身の肉体について考え始めた。小初は子供のうち甘いものを嫌って塩せんべいしか....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
も、両側から上ってくる蒸気に煽られて、焔が横倒しになる。そして、光の位置がさらに
偏るので、当然両端にいる二人の顔も、この位置から見ると、光に遮られて消えてしまう....
「書について」より 著者:高村光太郎
いうものが考えられず、実に我は法なりという権威と正中性とがある。献之になるともう
偏る。恐るべき力量は十分ありながら、父の持っていたような天空海闊の気宇に欠ける。....