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停める
「停める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
停めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
き道筋を辿《たど》りはじめたからだ。国家の権威も学問の威光もこれを遮《さえぎ》り
停めることはできないだろう。在来の生活様式がこの事実によってどれほどの混乱に陥ろ....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
着た赭ら顔の肥満紳士がニコやかな笑顔を見せて、手招きをしていた。彼の運転手は車を
停めると、ヒラリと外へ下りた。 「まあ、動坂さんだわ……」とマスミは急に眼を輝か....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
青ン膨れの看護婦に訊いた。 「あーら、あたし知らないわよ」 といって編物の手を
停めると、グシャグシャにシーツの乱れているその寝台の上を見た。 「あーら、本当だ....
「断層顔」より 著者:海野十三
ていった。 坂を昇り切ろうとしたとき、帆村は甥に合図をした。 二人は突然足を
停めると、左へ向きをかえた。蜂葉が、あたり五メートル四方が満月の下ほどの明るさに....
「火星探険」より 著者:海野十三
ている。この調子でゆけば、第一倉庫にある原料が全部使いつくされるまで、エンジンを
停めることはむずかしかろうね」 ひどいことだ。どこまでも飛びつづけるしかないの....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
「もう質問はないかな。なければ帰るよ」 博士はもう腰を半ばあげた。誰も博士を
停める者はなかった。博士がパイプに火を点けて、この部屋を出て廊下を五足六足歩いた....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
「つまり、わしが停めたのさ。発明者であるわしには、あの設計によるA型人造人間を
停めることなんか、わけはないのだ。幸いに、その器械をつんだ自動車が、あそこにああ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
、からからと笑いだして、しばらくは笑いが停まらなかった。そのうちにようやく笑いを
停めると、こんどは笑いあきたか、急に熊の胆を嘗めたようなむつかしい顔になって、 ....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
んへ。もう一つ、伺いたいことがあるのです。ちょっとお待ちを……」 「ええい、よく
停める男だね。もういい加減に放してください」 「私のもう一つ伺いたいことは、この....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
てた。 「よし、僕が一ついって見てきてやろう」 そういって、お母さんやユリ子の
停めるのもきかずに、暗いおもてに飛びだした。 空魔艦 暗い雑木林の中だっ....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
この不思議な話を聞いて、私はもう寝ているわけにはゆかなくなりました。そして皆の
停めるのも聞かず、ガバと床の上に、起き直りました。 室の向うは、博士の研究室で....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
た。 八十助は石亀のように黙っていた。しかし彼の伸縮している心臓だけは、どうも
停めることが出来なかった。八十助は結局、嘲笑を甘んじて受けつづけねばならなかった....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
廻しているように見えるでしょう。そして全速力に達したところで、無限軌道をぴたりと
停めるのです。すると飛行機は猛烈な勢いでもって飛行島の上を滑走して進みます。そし....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
えられる怪力線とか殺人光線とかいったものは、人を殺し、自動車や飛行機のエンジンを
停めるにとどまらず、さらにこうした方向へも進出する日が来るであろう。 『ヒルミ夫....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。 帽子峰頭暁繋、洞内浮来洞外天。 (帽子のごとき島の峰に近きあたりに、早朝船を
停める。島の谷にそって緑あざやかなこけがおのずとじゅうたんの趣をなす。さらに石の....