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「偶人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

偶人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
たに違いないのだ」 法水は相変らず衝動的な冷笑主義を発揮して、 「なるほど、土偶人形に悪魔学か――犯人は、人類の潜在批判を狙っているんだ。だが、珍しく古風な書....
宝石の序曲」より 著者:松本泰
「そうはいきませんわ。わたしだってこんないんちきな稼業をしていますけれども、木偶人形《でくにんぎょう》じゃあありませんからね。見栄《みえ》も外聞もありますわ」....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見上げたものでございますな、エライものでございます」 輿論《よろん》は往々、土偶人形《でくにんぎょう》をも偉大なものに担《かつ》ぎ上げてしまいます。道庵先生も....
虎杖採り」より 著者:田中貢太郎
たのだ、おい」 と云って声をかけると、死んだようになっていた老人は、機械仕掛の偶人のようにぴょこんと跳び起きるなり、犬か何かの走るように逃げだした。 「おかし....
偶人物語」より 著者:田中貢太郎
ぞ」 「妬く、何を妬くの」 「見ろ」 金五郎はその一つの蓋を開けた。中には女の偶人の頭が入っていた。それは二十六七に見える女で、髪を勝山|髷にして紫の手柄をか....
魔像」より 著者:林不忘
ように伏していた喬之助が、噴飯《ふきだ》したのだ。「あははははは、御苦労な! 土偶人形《でくにんぎょう》の勢揃い……カッ! これでも喰《くら》えッ!」 同時だ....
三国志」より 著者:吉川英治
」 「なにッ。もう一ぺんいッてみろ」 「あははは。怒ったのか。――お供物泥棒の木偶人形が」 「うぬっ」 黄祖はかっとして剣を抜くやいなや、禰衡を真二つに斬り下....