偶像[語句情報] » 偶像

「偶像〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

偶像の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
不思議な島」より 著者:芥川竜之介
あの伽藍《がらん》の中にある……」 僕「ああ、あの豚の頭をした、大きい蜥蜴の偶像ですか?」 老人「あれは蜥蜴《とかげ》ではありません。天地を主宰《しゅさい....
河童」より 著者:芥川竜之介
ものは我々の持っていないものだけである。 × 何《なん》びとも偶像を破壊することに異存を持っているものはない。同時にまた何びとも偶像になること....
」より 著者:芥川竜之介
を論難した。ヴェルレエン、ラムボオ、ヴオドレエル、――それ等の詩人は当時の僕には偶像《ぐうぞう》以上の偶像だった。が、彼にはハッシッシュや鴉片《あへん》の製造者....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
く、あまりに大いなる芸術の作品であるからである。今日に至るまで、これらの幼稚なる偶像破壊者《アイコノクラスト》の手を免がれて、記憶すべき日本の騎士時代を後世に伝....
おしの」より 著者:芥川竜之介
八幡《はちまん》、天神《てんじん》、――あなたがたの崇《あが》めるのは皆木や石の偶像《ぐうぞう》です。まことの神、まことの天主《てんしゅ》はただ一人しか居られま....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ご》に堪能《たんのう》だった。が、彼の机上にあるのはいつも英語の本ばかりだった。偶像 何びとも偶像を破壊することに異存を持っているものはない。同時に又彼自身....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
年を動かしたにもかかわらず、彼が未来の一設計者たるニイチェから分れて、その迷信の偶像を日蓮という過去の人間に発見した時、「未来の権利」たる青年の心は、彼の永眠を....
弓町より」より 著者:石川啄木
おいて自己および自己の生活の手段であり方法である。詩を尊貴なものとするのは一種の偶像崇拝《ぐうぞうすうはい》である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
あるということに帰する。私の所に悪魔だとか天使だとか、お前の頭の中で、こね上げた偶像を持って来てくれるな。お前が生きなければならないこの現在にとって、それらのも....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を認めようという宣言を下した。そして古い神々の殿堂を破壊し、また忌まわしい邪神の偶像に充たされたテーベ(Thebe)の旧都を移転してしまった。しかしそれがために....
春昼」より 著者:泉鏡花
ずれに致せ、高尚な御議論、御研究の方でござって、こちとらづれ出家がお守りをする、偶像なぞは……その、」 と言いかけて、密と御廚子の方を見た。 「作がよければ、....
」より 著者:池谷信三郎
の恋人なんかを守り続けてはいられない。それに一人の恋人を守るということは、一つの偶像を作ることだ。一つの概念を作ることだ。それは主義の最大の敵だ。だから、……そ....
故郷」より 著者:井上紅梅
た。閏土が香炉と燭台が要ると言った時、わたしは内々彼を笑っていた。彼はどうしても偶像崇拝で、いかなる時にもそれを忘れ去ることが出来ないと。ところが現在わたしのい....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
のは更に椿岳に遡るべきである。 椿岳の画の豪放|洒脱にして伝統の画法を無視した偶像破壊は明治の初期の沈滞|萎靡した画界の珍とする処だが、更にこの畸才を産んだ時....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
経、礼拝、僧の生活等、最も仏教に近きものなり。 (甲)堂内の装飾 (一)あまたの偶像(木像、金像、絵像)を安置すること (二)偶像の周囲に光明をえがくこと (三....