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偶像化
「偶像化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偶像化の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こわれた鏡」より 著者:宮本百合子
ジイドが、彼の才能と称され、又誤って評価された観念性によって新しい一つの社会を
偶像化して空想したことは彼の自由である。又それに幻滅した主観の上に立って悪意の多....
「燃ゆる頬」より 著者:堀辰雄
《ディスカスヴェルフェル》」と云うのに少し似ていた。そしてそれが下級生たちに彼を
偶像化させていた。が、彼は誰に向っても、何時《いつ》も人を馬鹿にしたような表情を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
お話しいたしましたね。きのう一葉を終りました。六十枚かいてしまった。ああいう風に
偶像化されている人のことは、やっぱりついこまかに見てしまうものだから。あのひとと....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
しろ、また正成正行父子にしろ、誰の観念の中にも、人間としてはいない。極端なまでに
偶像化されたままである。こころみに、私は周囲の高校生や大学初期の若い人たちに試問....