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偽計
「偽計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
偽計の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
て理不尽にその子を咎むるか、あるいは通人の説に従えば、理非を分かたず親を欺けとて
偽計を授くる者あり。豈これを人間家内の道と言うべけんや。余かつて言えることあり。....
「三国志」より 著者:吉川英治
者。彼、行くての山道に煙のあがるを見なば、これ、敵が人あるごとき態を見せかくるの
偽計なりと観破し、あえて、冒し来るに相違ない。敵を謀るにはよろしく敵の智能の度を....
「三国志」より 著者:吉川英治
せた。 戦い五十余合に至って、※徳は急に馬をめぐらして逃げかけた。関羽はそれを
偽計と察しながら、 「偽って、刀を引くは、大将らしからぬ戦いではないか。※奴! ....
「三国志」より 著者:吉川英治
。真に見えすいた計略です」 彼は、馬遵とその一族へ向って、掌を指すように、敵の
偽計を説いて教えた。馬遵は、げにもと悟って、 「もし姜維が、出陣を止めてくれなか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
将だけで、まことのおん輿ではありません」 「や、や。では有年に来ておる同勢は敵の
偽計か」 「されば、敵は今宿を立ち出るさい、その軍中に偽輿を舁かせて、先に山陽道....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
きかと、思案にくれていたところでおざる」 すると、宮は笑いだした。 「それこそ
偽計だ。謀略だわ。はははは」 法要か。 軍兵の動員か。 かりに尊氏の亡父貞....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
違ない」 と、直義は誇った。 が、その見解を、甘い見方として、 「いや、敵の
偽計だ。おそらくは乱波の流布?」 と、いさめる声も多かった。石堂、荒川、仁木、....