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傑
「傑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
傑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
かに重吉には親しかった。彼は一時は知事などにもなった或政治家の次男だった。が、豪
傑肌の父親よりも昔の女流歌人だった母親に近い秀才だった。それは又彼の人懐《ひとな....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
く止め桶の湯を肩から浴びた。
「でございましょう。そうなくっちゃ、とてもああいう
傑作は、お出来になりますまい。してみますと、先生は歌も発句もお作りになると、こう....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
中《かんちゅう》一重物《ひとえもの》で通した男で、――一言《いちごん》にいえば豪
傑《ごうけつ》だったじゃないか? それが君、芸者を知っているんだ。しかも柳橋《や....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
い。もし粟野さんも芸術を、――少くとも文芸を愛したとすれば、作家堀川保吉は一篇の
傑作を著《あら》わすことに威厳を保とうと試みたであろう。もしまた粟野さんも我々の....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
いれいらん》の門に学んだ、神方《しんぽう》の名の高い人物であった。が、一方また豪
傑肌《ごうけつはだ》の所もあって、日夜|杯《さかずき》に親みながらさらに黄白《こ....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
来る夢で、ほんとうの夢らしいのはほとんど一つもないくらいだ。」「だが、恋愛小説の
傑作は沢山あるじゃないか。」「それだけまた、後世《こうせい》にのこらなかった愚作....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
るような気がする。……
主筆 ちょっともの足りない気もしますが、とにかく近来の
傑作ですよ。ぜひそれを書いて下さい。
保吉 実はもう少しあるのですが。
主筆....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
いろ失礼な事を申し上げて、恐縮です。」
「いやさっきの城山戦死説なぞは、なかなか
傑作だった。君の卒業論文もああ云う調子なら面白いものが出来るでしょう。僕の方の大....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
。
「しかしその間《ま》も出来る事なら、生みの親に会わせてやりたいと云うのが、豪
傑《ごうけつ》じみていても情《じょう》に脆《もろ》い日錚和尚の腹だったのでしょう....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
アを思うと、坐《そぞ》ろに東西の差を感ぜざるを得ない。
大作
大作を
傑作と混同するものは確かに鑑賞上の物質主義である。大作は手間賃の問題にすぎない。....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
癡《たいち》老人の諸本の中でも、白眉《はくび》ではないかと思いますよ」
「そんな
傑作ですか? それはぜひ見たいものですが、いったい誰が持っているのです?」
「潤....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
しているようである。こう云う傾向の存する限り、微細な効果の享楽家には如何なる彼の
傑作と雖も、十分の満足を与えないであろう。 ショオとゴオルスウアアズイとを比較....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
時僕等のクラスには、久米正雄の如き或は菊池寛の如き、天縦の材少なからず、是等の豪
傑は恒藤と違い、酒を飲んだりストオムをやったり、天馬の空を行くが如き、或は乗合自....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
たりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず、新潟県下第一の俊
傑なりしか、この県下に第一ならば全国の英雄が集まる東京に出るとも第二流には落つま....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
が、浮気女を一人でも手に入れて、完全にこれを牛耳ることができる男こそは、まさに英
傑である。たしかなところ、あの恐ろしいブロム・ボーンズもこの英
傑ではなかったのだ....