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傭兵
「傭兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
傭兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。 ところがローマ帝国の全盛時代になりますと、国民皆兵の制度が次第に破れて来て
傭兵になった。これが原因で決戦戦争的色彩が持久戦争的なものに変化しつつあったので....
「日清戦争異聞(原田重吉の夢)」より 著者:萩原朔太郎
したり、夢の中で賭博をしたりした、憐れな、見すぼらしい日傭人《ひようとり》の支那
傭兵と同じように、そっくりの様子をして。....
「四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
から喚けば、彼処からでもよもや聴付けぬ事はあるまい。憖いに早まって虎狼のような日
傭兵の手に掛ろうより、其方が好い。もう好加減に通りそうなもの、何を愚頭々々してい....
「この三つのことば」より 著者:宮本百合子
かったものたちの上ずった大声がこの次の戦争には日本の人民を利用することができる、
傭兵制を考えられる、とわめきたてている。日本という一つの島国がアジアに向って太平....
「国際婦人デーへのメッセージ」より 著者:宮本百合子
云いかたをしています。自分のところは無傷で、よその国を軍事基地化し、そこの人民を
傭兵として、それで戦争をやるのだ、という風に。―― しかし、みなさま。 この....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
大虐殺がありました。ケプラーの祖父は小さい公国の市長だったが、父は当時のドイツが
傭兵市場であって、その一人となって、フランダースで旧教の兵となっていた有様です。....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
、驚天動地の業《わざ》を演じていた。皇帝とその軍団、神聖同盟の軍勢、文芸復興期の
傭兵《ようへい》など、宇宙を荒した人類の旋風をことごとく、その墳墓から引き出して....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
びと血潮との匂《にお》いがその戦いから立ちのぼっていた。クリストフの眼には近世の
傭兵《ようへい》の面影が、勇壮な冒険者の面影が、そこから浮かび上がってきた。それ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うげつ》十四日(一七九五年十月五日)には正当となる。外観は同じでも根底は異なる。
傭兵らは誤れるものを防護し、ボナパルトは正当なるものを防護した。普通選挙がその自....
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
て少数の赤ん坊より外知らないんだ。 だから、今、お前はその実際の力も、虚勢も、
傭兵をも動員して、殺戮本能を満足さすんだ。それはお前にとってはいいことなんだ。お....
「撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
らずは、デマで、遠征隊の死者はこの二人以外にはなかったが――たまたまマニラ人で、
傭兵として遠征隊に加わった者だった。その方面から事件がバレて、正式にスペイン領事....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
立て籠って、
公に背いて、踏みこたえようとして、
私の戦闘力の維持に力めている。
傭兵は気短に、
給料の下渡をぎょうぎょうしく催促して、
それを払ってしまったら、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
羅勢に、いやおうなしの強味がみえた。――楠木勢の先鋒といえば、そのあらかたが、日
傭兵といってもよい、半裸同様な軽装に、ただ大刀や長柄を振り廻すものが多かったのだ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
持久戦争となる主なる原因次の如し。 ※ 軍隊の価値低きこと。 十七、八世紀の
傭兵、近時支那の軍閥戦争等。 ※ 軍隊の運動力に比し戦場の広きこと。 ナポレ....